歌手の森昌子さん(48)が26日、急性肺炎の疑いで都内の病院に緊急入院した。

所属事務所によると、森さんは25日から体調不良を訴え、26日朝、熊本市民会館でのコンサートに向かう途中、都内の病院を1人で訪れて診察を受けたところ、急性肺炎と分かり、そのまま入院した。

自宅療養と合わせて約3週間の安静が必要だが、事務所は「入院期間はいつまでになるか分からない」としている。
(森昌子が入院 急性肺炎の疑い、3週間の安静必要)


肺炎は肺に起こる炎症性変化の総称で、形態上は肺胞性肺炎と間質性肺炎およびそれらの混合型が含まれます。

肺胞性肺炎というのは、いわゆる「肺炎」のことです。急性と慢性に分けられ、多くは急性で、慢性のものには間質性肺炎から器質化肺炎あるいは肺線維症に進むものが多いです。

肺炎の原因になるものには、ウイルス、細菌、真菌その他の微生物、化学物質(薬物も含む)、ガス、放射線など物理エネルギーおよび免疫異常(アレルギーや膠原病を含む)などがあります。

診断としては、理学的所見、胸部X線、胸部CT、採血(白血球数、CRP値、KL-6、LDH)、喀痰培養などの検査を行います。喀痰のグラム染色は有用と考えられ、好中球による貪食像は起炎菌の同定につながることもあります(肺炎球菌では特に)。近年では、迅速診断キットにより肺炎球菌、レジオネラについては尿を検体として検査が可能となりました。

細菌性肺炎が疑われる場合は細菌にあった抗生物質の投与を行いますが、原因菌特定には、喀痰培養同定・感受性検査など、時間のかかる事が多く菌の種類を推定して抗生剤の選択を行うことが多いです。市中肺炎(一般に生活していて肺炎に罹る状態)では、肺炎球菌、マイコプラズマを主なターゲットとしてマクロライド系抗生剤(クラリスロマイシン、アジスロマイシン)や新しいニューキノロン(レボフロキサシン、ガチフロキサシン)を用います。

コンサート中で疲労が蓄積していた、ということなんでしょうか。しっかりと3週間休んで、再び復帰していただきたいと思われます。

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