2007年09月30日

医師が患者のアバターで、病歴チェックできるようになる?

米IBMは9月26日、医師が患者の医療データを見る際に、診察時と似た状況を再現するインタラクティブな人体の3Dモデルを実現する、視覚化ソフトのプロトタイプを開発したと発表した。

同社のZurich Research Labが開発した新ソフト「Anatomic and Symbolic Mapper Engine」(ASME)は、人体を表すのに3Dアバターを用い、医師が患者のカルテをリアルに視覚化できるようにする。アバターの「身体」をクリックするだけで、その部位に関連する診察記録や関連情報を見ることができる仕組み。

患者が医師に背中の痛みを訴えた場合、医師は患者に過去の病歴を尋ね、診察を行う。その後で資料を探すが、患者の完全な病歴をすべて見つけるのは困難だ。しかしASMEシステムを利用すれば、3Dアバターの背骨をクリックするだけで、患者の背骨に関連する過去の疾患や診察結果を即座に検索できるようになる。

IBMはさらに開発を進め、音声認識技術をASMEに統合する計画という。
(患者の3Dアバターで医師を支援――IBMが開発)


アバターといっても、ブログパーツやセカンドライフっぽい擬人化したものではなく、「人体を表すのに3Dアバターを用い、医師が患者のカルテをリアルに視覚化できるようにする」というもののようです。

ビジュアル的に分かりやすく、カルテに書かれた既往歴などでチェックするよりも、見落としが少ないのではないか、と思われます。また、CTやMRIなどの画像診断や種々の検査項目と連動させることで、患者さんの病歴を把握する時間が短縮できるのではないか、と思われます。

この規格が一般化すれば、デジタルデータを持ち歩くだけで、どこの病院に行こうとも、詳細なデータを提示できるのではないでしょうか。カルテの電子化が進んでいますが、その究極形態、ともいえるのではないでしょうか。

今後、音声認識技術を搭載すれば、簡単に当該部位のデータ検索をすることができるようになるでしょう。よりデータを活かせる新技術の開発に、期待が募ります。

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