2007年10月02日

頑張り屋の悲劇−増田惠子さん、バセドウ病だった

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学で扱われた内容です。

70年代後半、スーパーアイドルとして日本中を虜にした元ピンク・レディーの増田惠子さん。当時、彼女はテレビ出演や雑誌取材など1日平均10数本という殺人的スケジュールをこなしていました。

そんなピンク・レディーの解散から10年後、増田さんは、映画の撮影中に突然、グラスを持つ手が震え出す異変に見舞われます。すぐに両手でグラスを押さえ、その場を乗り切った増田さんでしたが、その後も更なる異変が彼女に襲いかかりました。

所見としては、以下のようなものが見られました。
1)手の震え
2)異常な食欲
3)アゴがガクガク震える
4)大量の発汗
5)激しい息切れ

最初は「(早いが)更年期障害か?」などと思っていましたが、姉が同様の症状を呈していたため、病院に行くことになりました。結果、「バセドウ病」と診断されました。


バセドウ病とは、自己免疫性異常により甲状腺TSH受容体に対する抗体が産生されてしまい(TSHとは、甲状腺に「甲状腺ホルモンを出しなさい」と命令する下垂体ホルモンです)、あたかもTSHと同じように甲状腺を刺激するため、甲状腺ホルモンの過剰産生および分泌が起こる疾患です(甲状腺機能亢進症を呈します)。

結果、甲状腺ホルモン過剰の諸症状が現れてきます。
甲状腺ホルモンは、全身の新陳代謝を促進します。これが過剰に分泌されると新陳代謝が異常に激しくなり、「食欲の増大」や「発汗」といった症状が出てきます。他にも、症状としては「眼球の突出」、「甲状腺腫」、「限局性粘液水腫」などがみられます。

バセドウ病は、20代から40代の女性に好発します。成人女性の300人に1人が、この病に苦しんでいると言われているそうです。また、症状が更年期障害と似ていることも、この病の大きな落とし穴。上記のような症状を見過ごしてしまわず、病院へ行くことが重要です。

どのような治療を受けたのかは不明ですが、治療としては、抗甲状腺剤の服用や甲状腺亜全摘術、131I療法(放射線療法)などがあります。結果、増田さんは病を克服し、今ではすっかり健康を取り戻し、テレビやステージで元気な姿を見せています。

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