岐阜県警生活環境課と北方署などは2日、医師免許を偽造し眼科の診療行為を繰り返したとして、医師法違反容疑で同県瑞穂市野白新田、無職、河口哲也容疑者(32)を逮捕した。
 
県警によると、河口容疑者は約7500人の患者から約5500万円の診療報酬を得た疑いがあり、県警は詐欺や有印公文書偽造・同行使の疑いでも追及する。
 
河口容疑者は専門書を読むなど、独学で勉強。医学部に所属したり、コンタクトレンズの会社で働いたことはないらしい。調べに対し「金もうけをして親を楽にさせたかった」と話しているという。

調べでは、河口容疑者はインターネットのホームページに掲載された医師免許を参考にして免許を偽造し県に提出。平成17年12月から今年7月までの間、同県北方町に自ら開設した眼科診療所で、患者10人に計26回問診や検眼をし、コンタクトレンズや薬を処方した疑い。
 
河口容疑者は13年から県内の別の眼科診療所で診療を始め、17年12月から今年7月までの間、北方町の眼科診療所で、約7500人の患者を診たという。
(独学で眼科…7000人診療5500万円荒稼ぎ)


以前にも、岐阜県北方町に眼科診療所を開設した男性(31)が偽造医師免許を県に届けていた問題で、男性が同県本巣市の保育園や小中学校の児童ら800人以上に眼科検診を行っていたことが分かって問題になりました。

やはり免許制度であり、なおかつ人の命や健康を預かる職業である以上、チェック機構がしっかり機能する必要があると思われます。どうして半年以上もバレることなく、しかも7千人も診療できてしまったのか、今後は対策をしっかりとする必要があるようです。少なくとも、偽造免許の見分けはしっかりとしていただきたいと思われます。

いわば「お墨付き」を与えてしまったわけですので、再発防止のために起こった経緯を見直し、チェックの甘さ改善に役立てていただきたいと思います。

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