中国で10歳の少女が手足を縛られたまま3時間かけて川を3キロ泳いだ。新華社が4日に伝えた。児童虐待との見方も浮上している。

新華社によると、湖南省出身のこの少女は長江の支流を3キロ泳ぎ、最終的にギネス世界記録に認定されることを望んでいるという。

少女の父親は「次回はさらに長距離を泳ぐ予定で、安全のため、わたしがボートで追走する」と話しており、娘のことを「水泳の神童」と呼んでいる。

中国では過去に8歳の少女が、バイクで追走する父親とともに、海南省から北京までの3560キロを走り切った例がある。このときは、国内メディアや専門家などが、このような過酷な運動は体へのダメージが大きく、成長過程にも影響を及ぼしかねないとし、虐待に近いと非難していた。

今回の水泳の件についても、世間では非難の声が挙がっている。新華社は「手足を縛って泳ぐなんて危険だ。もし筋肉がつり、おぼれたらどうするんだ」という学生の声を伝えた。

中国では来年8月の北京オリンピックを前にスポーツ熱が高まっており、記録更新に対する関心も強まっている。また、国民の間ではメダル獲得数が参加各国中トップになるとの期待感も高まっている。
(中国の10歳の少女、手足を縛ったまま3キロ泳ぐ)


以前にテレビで観た、子役オーディションやアイドルオーディションの特集があって、そこでその親の過熱っぷりに「うわぁ〜…」と引いてしまったことを思い出しました。キーキーと叱りつける親と、それに慣れているのか黙って聞いている子供、という図式に「可哀想だな」と同情してしまいました。

オーディションでの面接では、「アイドルになって、みんなに夢を与えたい」などと、明らかに親に言わされている感じが、観てて痛々しかったです。上記のニュースもそうですが、果たして子供が言い出して、真に望んでいるのか、疑問です。

そもそも、子供の夢はコロコロと変わるものではないでしょうか。テレビの影響もあるのでしょうが、昨日は「野球選手」と言っていたのが、今日は「芸能人」なんていうこともあるでしょう。その発言の一部を捉えて、「アンタがアイドルになりたいって言ったんだからね、頑張るんだよ」などと言い出すのは、果たして子供のためなんでしょうか。

また、将来を見据えたら、小さい頃からストレスを与え続けるのは好ましいこととはいえないでしょう。少なくとも、もう少し分別が付いてから、自助努力ができるようになってからサポートしてあげても、遅くはないように思います。

今後、こうした動きが広がらないことを望んでいます。「親の思い」は時折、裏目に出てしまったりする、ということは、自分の親のことを思い出してもお分かりになると思われます。

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