TBS系の報道番組「筑紫哲也NEWS23」で、5月に初期の肺がんであることを告白、休養していたキャスターの筑紫哲也さん(72)が8日、同番組に5か月ぶりに生出演し、「ほぼ、がんは撃退した」と“克服宣言”。

今後のレギュラー出演については、「(毎日は)すぐには無理と思う」としながらも、「大事なニュースや節目節目の時には、必ず出るという形でカムバックしたい」と意欲を述べた。

筑紫さんは血色も良く、休養前よりふっくらした印象。「がんでも元気に生きているサンプルになれれば」と笑顔で語った。
(筑紫哲也さん、5か月ぶりの生出演で“がん克服宣言”)


筑紫哲也さんは5月14日に「NEWS23」で、初期の肺がんと診断されたため番組を休養することを明らかにしました。新聞で報道されていた内容では、PET検査(ポジトロン断層撮影法)で初期肺癌であるとのことです。

肺癌とは、肺に発生する上皮細胞由来の悪性腫瘍のことです。90%以上が気管支原性癌 であり、気管・気管支、細気管支あるいは末梢肺由来の癌であるといわれています。

国内では2005年の統計で、全癌死の19%を占め、男性では全癌死の中で最も多く、女性では大腸癌(結腸癌および直腸癌)・胃癌に次いで3番めを占めているということで、1年で6万人亡くなっています。決して他人事ではない疾患です。

肺内の気道粘膜の上皮は、たばこの成分などの発癌性物質に曝露されると、速やかに小さいながらも変異を生じます。このような曝露が長期間繰り返し起こると、小さな変異が積み重なって大きな傷害となり、遂には組織が癌化するに至ると考えられています。

検診としては、偶然撮影した、あるいは何か症状があって撮影した胸部レントゲン写真・CTで異常影が認められ、疑われることが多いです。肺癌の検査には、胸部異常影が肺癌であるかどうかの確定診断のための検査と、肺癌の病期(広がり)を決定し治療方針を決めるための検査があります。

治療法としては、小細胞癌と非小細胞癌では、治療方針が大きく異なります。

小細胞肺癌では、stage I期(リンパ節、周囲臓器への浸潤及び転移が認められない)に限っては手術療法が検討されますが、基本的には化学療法、放射線療法が主体です。

非小細胞肺癌では、stagea期までは手術療法が検討されます。一方、それ以上の臨床病期では手術の適応となることは乏しく、化学療法、放射線療法が治療の主体となります。

筑紫さんの治療がどのように行われているかは分かりませんが、復帰なさったと言うことで喜ばしいことであると思われます。くれぐれもお体に気を付けていただきたいと思います。

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