ネパールで小腸を全摘出し東北大医学部付属病院(仙台市)で治療を受けている同国の女児、アーバ・ドゥワディちゃん(7)を救うため同大の医師らが設立した「アーバちゃん基金」に、9日までに739件計610万2734円の寄付が集まった。アーバちゃんや両親は日本全国からの善意に「本当にうれしい。お礼を言いたい」と感謝している。

同大によると、同基金のニュースがMSN産経ニュースにアップされた7日夜から、同大に続々と問い合わせや激励が寄せられ、中には「私の誕生日プレゼントはいらないから、アーバちゃんを助けてあげて」と親に頼み、病院に3000円が入った封筒を持ってきた小学4年生の女の子も。

アーバちゃんは来日前、ネパールの小学校での募金で20万円弱の寄付を受けたという。父のアルンさん(28)は「アーバはネパールと日本の人々に支えられている。アーバが今後も人生を歩めることを心から祈っている」と語った。基金を企画した天江新太郎准教授は「賛否両論あると思っていたが、多くの方の善意に感謝している」と話している。

アーバちゃんは約半年入院した後さらに半年通院し最終的な治療方針が決まる。基金からは当面1カ月約60万円の入院代と約10万円の薬代、両親の最低限の生活費などが支出される。天江准教授らは基金の収支をHPなどで公表、治療終了後に余剰金が出た場合、難病に苦しむ子供たちを治療する基金を設立、用する方向で検討している。
(難病のネパール女児、アーバちゃん基金に600万円)


アーバちゃんは腸捻転を起こし、壊死していた小腸と右結腸を緊急手術ですべて摘出せざるをえなかったそうです。ネパールで「もう手に負えない。助けることはできない」と医師に宣告されてしまい、「どこか助けてくれる医師はないか」と、親類が必死にネット検索をかけた結果、目にとまったのが、小腸移植の実績を持つ東北大学医学部(仙台市)の小児外科だったそうです。

「私の誕生日プレゼントはいらないから、アーバちゃんを助けてあげて」と親に頼んだという女の子もいたということで、やはりこういう心のつながりというのは良いものだな、と思いました。

今後、こうした基金が難病の子供たちを救えることを期待しております。

【関連記事】
小腸移植を受ける少女「アーバちゃん基金」設立へ