俳優の岡田義徳(30)が11日、東京・渋谷ビデオスタジオで、初主演ドラマとなる20日放送のフジテレビ系「フライトパニック」(後11時20分)の会見に出席した。

密室状態の上空で、伝染病や台風など次々とトラブルに見舞われる飛行機の副操縦士を演じる。最近パニックになった経験について「半年くらい前に電車に乗っていて軽いパニック障害になり、過呼吸になってしまった。ストレスが原因らしい」と明かした。
(岡田義徳、電車でパニック障害の過去激白)


長嶋一茂さんも、パニック障害を抱えていたと告白していました。長嶋さんも、偉大な父親の重圧に押しつぶされそうになり、パニック障害を発症してしまった、と言っていました。

パニック障害とは、強い不安感を主な症状とする精神疾患の一つです。
定型的なパニック障害は、突然生じる「パニック発作」によって始まります。続いて、その発作が再発するのではないかとおそれる「予期不安」とそれに伴う症状の慢性化が生じます。さらに長期化するにつれて、症状が生じた時に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限定してしまう「広場恐怖症(人混みを嫌ったり、外出を避けたりする)」が生じてきます。

予期不安や広場恐怖により社会的に隔絶された状態が続くと、そのストレスや自信喪失などによってうつ状態となることも少なくありません。元来、うつの症状が見られなかった患者でも、繰り返し起こるパニック発作によって不安が慢性化していくことでうつ状態を併発し、実際にうつ病と診断されるケースも多く報告されています。

治療としては、薬物療法と精神療法があり、様々な治療が有効性を認められています。薬物療法では、発作の抑制を目的に抗うつ薬(SSRIや三環系抗うつ薬・スルピリド)が用いられ、不安感の軽減を目的にベンゾジアゼピン系抗不安薬が用いられます。

これらの薬物には明確な有効性があり、特に適切な患者教育と指導と併用した場合の有効性は極めて高いといわれています。また最近は、新型抗うつ薬であるSSRIの有効性が語られることが多いです。

こうした障害を持ちながらも、活動を行っている方がいらっしゃる、ということが、患者さんの励みになると思われます。障害と共に生き、周囲の理解も得られるような社会になることを望んでおります。

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