秋ドラマで楽しめる一本が先週スタートの「医龍 Team Medical Dragon2」(フジテレビ)。昨年春に放映された「医龍」の続編だ。前作は坂口憲二演じる天才外科医・朝田が救命チームの仲間とともに難関手術に挑むストーリーで、平均視聴率14.8%をマークした。

11日に放送されたパート2の第1回は2時間18分の拡大版。朝田が難病患者のバチスタ手術と、病院主催の公開手術を同時に執刀するスリリングな展開で、21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)の好視聴率を記録した。

テレビ関係者が言う。
「坂口のクールな演技も光っていたが、阿部サダヲや佐々木蔵之介、北村一輝といった共演陣が医療現場の厳しさをアピールできたことも大きい。手術の緊迫感が手に取るように伝わってきました。ストーリーの面白さも評価できます。話が二転三転して、さらに大どんでん返し。まるで良質の映画を見ているようでした」

病院の経営再建を最優先に考える野口(岸部一徳)と朝田の対立も考えさせられる。

「パート2では病院の格差拡大による吸収合併や、病院経営の裏で暗躍する外資の不気味さも描いています。また、いま話題の医師不足問題など、視聴者が看過できないテーマも出てきます。そうした深刻な現実に、“医者は患者の命を救うのだ”と信じる坂口がどう立ち向かうかが見ものです」(フジテレビ広報部)
(前作よりスケールアップした「医龍2」)


裏番組でも金八先生がスタートして、苦戦するかと思いきや、『医龍』人気は大きかったようです。コミックが原作と言うこともあり、しっかりとしたストーリー展開が人気を支えているように思われます。

ドラマのお陰か、『バチスタ手術』が知名度をかなり上げているかのように思います。これは、拡張型心筋症に対する手術です。拡張型心筋症は、原因不明(特発性)の心筋疾患であり、主な病態は心筋収縮力の低下(心筋が縮めずに、伸びきったゴムのようになってしまう)です。その結果、左室内腔の拡大をきたし、大きくなった状態になります。

左室拍出血液量の減少や左室拡張期圧の上昇をきたしやすく、うっ血性心不全を引き起こしやすい状態にあります。心不全のほか重篤な不整脈、血栓塞栓症をきたし、予後はきわめて不良であるといわれています。

そこで、治療の第一選択となるのは心臓移植となりますが、ドナー不足が深刻な移植待ちの代替医療としてバチスタ手術が期待されました。しかしながら、バチスタ手術は予後が悪いといわれています。そのため、心臓移植の代替医療にはなりえず、国際的なマイナス評価はほぼ定着してしまったように思います。

主な問題点としては、手術死亡率が高く、左室拡張障害、心不全の再発が高率であるといわれています。一部の施設では施行されていますが、適応となる症例も限られてきているそうです。また、他の方法(左室縮小手術など)が試されているそうです。

ですので、少し間違った形(まるで劇的に治る手術)で知名度を上げているのかな、と思ってしまいますが、そんなことはどうでも良くなるくらい面白いドラマです。久しぶりに1週間の内、楽しみな番組ができました。

【関連記事】
1つの幹細胞から心臓を造り出す技術開発に成功−イギリス

1つの心臓を、2人の患者に繰り返し移植

心臓移植の女性が元の自分の心臓と「対面」