昨冬、全国で感染性胃腸炎の大流行を引き起こしたノロウイルスは、大半が同一のタイプだったことが、国立感染症研究所と全国の地方衛生研究所による大規模な遺伝子解析で20日までに分かった。
欧州で報告された「EU2006b」と呼ばれるウイルス。感染研の松野重夫・感染症情報センター主任研究官は「このタイプのウイルスに免疫を持っていない人が多かったため全国的に流行したのではないか」と分析。ノロウイルスは通常、冬に流行するため「これからの時期に嘔吐や下痢の症状があったら、感染を疑って対策を取るべきだ」と話している。
全国の63衛生研究所が昨年10月から今年1月にかけて分離したノロウイルスのうち、遺伝子の同じ領域を分析できた約860検体の4分の3が「EU2006b」だった。松野研究官によると、EU2006bは日本と同時期に欧州で流行、香港でも昨年5月に流行した。
(「ノロウイルス」大流行のタイプは同一 手洗い、消毒で対策)
今年の4月にも、病院給食で42人ノロウイルスが原因の食中毒が発生し、非常に大きな問題となりました。
ノロウィルスの詳しい症状などは以下の通りです。
欧州で報告された「EU2006b」と呼ばれるウイルス。感染研の松野重夫・感染症情報センター主任研究官は「このタイプのウイルスに免疫を持っていない人が多かったため全国的に流行したのではないか」と分析。ノロウイルスは通常、冬に流行するため「これからの時期に嘔吐や下痢の症状があったら、感染を疑って対策を取るべきだ」と話している。
全国の63衛生研究所が昨年10月から今年1月にかけて分離したノロウイルスのうち、遺伝子の同じ領域を分析できた約860検体の4分の3が「EU2006b」だった。松野研究官によると、EU2006bは日本と同時期に欧州で流行、香港でも昨年5月に流行した。
(「ノロウイルス」大流行のタイプは同一 手洗い、消毒で対策)
今年の4月にも、病院給食で42人ノロウイルスが原因の食中毒が発生し、非常に大きな問題となりました。
ノロウィルスの詳しい症状などは以下の通りです。
症状の始まりは突発的に起こることが多く、夜に床につくと突然腹の底からこみ上げてくるような感触と吐き気を催し、吐いてしまうことが多い。それも一度で終わらず何度も激しい吐き気が起り、吐くためにトイレのそばを離れられないほどだそうでする。
無理に横になろうとしても気持ち悪くて横になれず、吐き気が治まった後は、急激且つ激しい悪寒が続き、さらに発熱を伴うこともある。これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることはありません。ただし、免疫力の低下した老人では、死亡した例(吐いたものを喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されています。
また感染しても発症しないまま終わる場合(不顕性感染)や、風邪と同様の症状が現れるのみの場合もある。よく、「嘔吐、下痢、腹痛を伴う風邪」という表現がありますが、それはノロウイルスなどによる感染症である可能性も低くなく(エンテロウイルス等の他の原因もある)、単なる風邪ではない場合があります。
対策としては、薬用せっけんを使った流水での手洗いと、一般家庭にもある塩素系漂白剤による食器やまな板などの消毒が重要です。特に、患者発生後には、感染の拡大を防ぐために、ウイルスを大量に含む患者の便や嘔吐物のついたものはしっかりと塩素系漂白剤などを用いて洗ってください。
治療としては、基本的に対症療法しかありません(治す薬はありません)。下痢が酷い場合には、しっかりとスポーツドリンクなどを摂ってください。お子さんが水分をとれなくてグッタリとしているような場合は、お近くの病院をおたずね下さい。
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無理に横になろうとしても気持ち悪くて横になれず、吐き気が治まった後は、急激且つ激しい悪寒が続き、さらに発熱を伴うこともある。これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることはありません。ただし、免疫力の低下した老人では、死亡した例(吐いたものを喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されています。
また感染しても発症しないまま終わる場合(不顕性感染)や、風邪と同様の症状が現れるのみの場合もある。よく、「嘔吐、下痢、腹痛を伴う風邪」という表現がありますが、それはノロウイルスなどによる感染症である可能性も低くなく(エンテロウイルス等の他の原因もある)、単なる風邪ではない場合があります。
対策としては、薬用せっけんを使った流水での手洗いと、一般家庭にもある塩素系漂白剤による食器やまな板などの消毒が重要です。特に、患者発生後には、感染の拡大を防ぐために、ウイルスを大量に含む患者の便や嘔吐物のついたものはしっかりと塩素系漂白剤などを用いて洗ってください。
治療としては、基本的に対症療法しかありません(治す薬はありません)。下痢が酷い場合には、しっかりとスポーツドリンクなどを摂ってください。お子さんが水分をとれなくてグッタリとしているような場合は、お近くの病院をおたずね下さい。
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