静岡県菊川市は22日、市が今月実施した集団予防接種で、薬の効力が切れたポリオワクチンを誤って最大約80人の乳幼児に投与した可能性があると発表した。ワクチンは薬効が切れた後に投与されても副作用などはないことが確認されており、健康被害も出ていないという。
 
市によると、5月の集団接種で余ったワクチンを、本来は廃棄すべきなのに職員が冷蔵庫に保存。今月10日の集団接種で、新しいワクチンと混同して生後6カ月から7歳の乳幼児112人に経口投与。最大で約80人が古いワクチンの投与を受けた可能性があるという。
 
今月の集団接種後に冷蔵庫に残っていたワクチンが多過ぎることに気付き発覚。市は今回接種を受けた乳幼児には来年5月にあらためて接種する予定。
(薬効切れワクチンを誤投与 乳幼児の集団接種)


ポリオは、急性灰白髄炎とも呼ばれます。ポリオウイルスによって発症する感染症で、脊髄神経の灰白質という部分をおかすため、はじめの数日間は風邪を引いたような症状があらわれますが、その後、急に足や腕が麻痺してきます。

病原ウイルスは、感染者ののどにいますが、主な伝染源になるのが感染者の糞便から排出されたウイルスで、さまざまな経路で経口感染します。

これを予防するのがポリオワクチンで、以下に詳しく書きます。
ポリオワクチンには、経口生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンとがあります。
日本では、主に前者の生ワクチンが用いられています。

生後3ヶ月以上90ヶ月未満の間(生後3ヶ月〜18ヶ月が標準投与年齢)に、2回投与されています。主に、集団接種方式で投与です。使用されるワクチンには、1型、2型、3型の3種類のポリオワクチンが含まれており、凍結保存されていたワクチンを使用直前に融解・混和し、0.05mlを経口的に服用(お口の中に)させます。

注意点としては、1回目と2回目の接種間隔は6週間以上あける必要があります。また、投与したときに下痢をしていると、十分な効果が得られない場合があります。

今回のケースでは、日付が過ぎてしまっていた、とのことですが、薬の効力が切れたポリオワクチンを誤って投与してしまった、という事実は大きい問題のように思われます。やはり、しっかりと確認して、投与する以上は副作用や問題点を含むため、そうしたことに十分な配慮が必要だと思われます。再発防止のため、ダブルチェックなど、対策をすることが求められます。

【関連記事】
平成23年までに麻疹(はしか)排除へ−予防接種 来年度から中1、高3

麻疹の予防接種:中1、高3で麻疹 予防接種 厚労省が方針