茨城県つくば市の医院で受けた豊胸手術の2日後に死亡したのは手術ミスが原因だとして、死亡した会社員の女性(当時50歳)の遺族が、執刀した稲吉浩司医師(45)を相手に、約5700万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴したことが分かった。稲吉医師は今月、所得税法違反で懲役1年、罰金4000万円の実刑が確定している。診療報酬の不正請求で医業停止中の02年には、医師として勤務したことなどが県の調べで判明している。

毎日新聞が入手した医療記録によると、女性は稲吉医師が実質経営していたつくば市の医院で06年7月15日、約30年前に注入したワセリンを取り去り、シリコンを入れる手術を受けた。稲吉医師が局部麻酔をして約40分後の執刀中に痙攣を起こして心肺停止状態になり搬送先の救急病院で死亡した。

稲吉医師は眼科医だった98年に診療報酬の不正請求が発覚。詐欺罪で有罪が確定し、旧厚生省から00年4月に医業停止3年間の処分を受けた。しかし、処分期間中の02年10月に水戸市内の美容外科で勤務したことが水戸保健所の聞き取りで判明している。

処分が解けた後に3医院を開いたが、06年4月〜8月にすべて閉院。同年12月、所得税約1億6400万円を脱税したとして所得税法違反罪で在宅起訴された。また、医師免許を持たない事務員らにレーザー脱毛をさせたとして、今年6月に医師法違反で水戸簡裁から罰金100万円の略式命令を受けた。

稲吉医師が実質経営していた医院のある各地の消費生活センターには「まぶたの切開をして二重まぶたにしようとしたがならなかった」「美容整形を8回分契約したが、3回で医者がいなくなった」などの苦情が計110件寄せられている。稲吉医師は毎日新聞の取材に「コメントすることはない」と話している。
(「豊胸手術ミスで死亡」女性の遺族が医師を提訴)


医師であるということで、良心に従って医療行為を行っている、と思いがちですが、一方で医師免許を悪用しているかのような診療を行っている人もいます。

最近では、「美容外科クリニックで包茎手術を受けたら100万円以上も請求された」という相談が、最近、各地の消費生活センターなどに増えているといいます。若者のコンプレックスにつけ込み、不当に高額な費用を請求する悪徳商法が横行しているケースもあるそうです。

雑誌やインターネットで「包茎手術15万円〜」などとうたう広告を見て来院したら、スタッフらに失敗例の写真を見せられて「安いコースだと失敗することがある」などと言われ、高額の手術を選ばされた、ということがあるそうです。

他にも、美容整形など保険適応外の診療に関してはとくにトラブルなどが多いようにも思われます。

上記のように多くのトラブルを起こしている医師に関しては、調べることができます。方法としては、以下のようなサイトで調べることができます。
厚生労働省の医師等資格確認検索では、医師の名前と性別、一般の医師か歯科医師かを入力すると、厚生労働省が管理している医籍への登録年などの情報が表示される仕組みです。

医業停止など行政処分を受けている医師や歯科医師については、処分の種類や期間、再教育研修の状況も示されます。多額のお金を請求されたりして、「あやしい」と感じた場合は、調べてみてはいかがでしょうか。

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