いじめや友人関係の問題など、心の悩みを訴えて学校の保健室を訪れ、養護教員に相談する子供が、小中高校ともこの10年間で大幅に増えて、保健室利用者全体の40%以上を占めていることが28日、文部科学省の平成18年度の調査で分かった。保健室を利用する子供の数や養護教員の対応時間も増加傾向で、文科省は「社会環境や生活習慣の変化が大きく影響し、子供の悩みが以前と比べて多様化しているようだ」と分析している。

文科省は全国の小中高校計約1100校(児童生徒計約67万人)を対象に、休日を除いた1週間の利用状況を調べた。

調査結果によると、保健室を利用した理由を「主に心に関する問題」としたのは、小学生で8年度は8%だったが、18年度には41%に上昇。中学生も18%から47%、高校生も14%から44%に増えた。悩みの内容はいじめや友人関係、家庭環境などが上位を占めた。
(保健室も様変わり 「心の悩み」40%超 いじめや友人関係…)


最近では、子供の心の問題に鑑みて、各地域の教育委員会はスクールカウンセラー制度の充実を急ぎ始めています。スクールカウンセラーは臨床心理士などの方が業務に当たり、児童、生徒、保護者に対する相談、教職員、保護者に対する助言、援助、専門機関との調整、連携を行っています。

上記のように多くの心の問題を抱えた子供が多いとなればこうしたスクールカウンセラーのさらなる拡充が必要になると思われます。

現在の学校を取り巻く問題の調査としては、以下のようなものがあります。
北海道大研究チームの調査で、小学4年〜中学1年の一般児童・生徒738人に、鬱病と躁鬱病の有病率が計4.2%に上ったことが明らかとなっています。

調査は今年4〜9月に北海道内の小学校8校、中学校2校にそれぞれ4〜6人の精神科医が出向き問診、診断した。それによると、軽症のものも含め鬱病と診断されたのは全体の3.1%、躁鬱病が1.1%。学年別にみると小学4年で1.6%、同5年2.1%、同6年4.2%と学年が上がるほど割合が高くなり、中学1年では10.7%だったそうです。

文部科学省は「平成15年度における児童生徒の問題行動等の状況について」において、暴力行為の発生件数が学校内 31,278件(前年度29,454件)と6.2%増、いじめの発生件数は23,351件(前年度22,205件)5.2%増となっているそうです。今後、さらに増えていく可能性もあります。もはや先生のみに問題解決をまかせるのは限界に来ているのではないか、と思われます。

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