世界に住む人たちが設計当時の想定重量を大きく上回る体重になってきたため、アメリカのアナハイムにある世界最初のディズニーランドはいくつかのライド系アトラクションを再設計することに決めました。ボートに乗って進むアトラクション「It's A Small World」は来年の1月に調整が始まることがすでに予定されているそうです。

「It's A Small World」のボートは、男性成人の平均体重を175ポンド(約79kg)、女性成人を135ポンド(約61kg)として1963年に設計されました。当時はこの計算でピッタリだったのですが、今では平均200ポンド(約90kg)の人が乗るようになったそうです。そして、重量オーバーになったボートが底に着いてしまうポイントが出てくるという状態にまでなりました。

アトラクションが再開されるまでには、水路はより深くなり、ボートも高重量に耐えられるよう設計されるとのこと。他にも「Pinocchio」や「Alice In Wonderland」、そして「Pirates of The Caribbean」等は重量オーバーで減速したり止まったりする傾向にあるため再設計の必要があるそうです。
(人間が肥満になりすぎたのでディズニーが「It’s A Small World」を再設計)


オランダ北部の都市アッセンで、体重が100Kg以上の患者搬送用として、従来のものより頑丈な救急車が導入されることになった、というニュースもありました。もちろん身長も伸びていることもあるのでしょうが、飽食の時代になった、というのが大きな理由となっていると思われます。

医学的に「肥満」の定義は、以下のようになっています。
現在、成人においては(乳幼児ではBMIはKaup指数と呼ばれ、18.0以上が肥満傾向とされる)体重による肥満診断として、BMIが頻繁に用いられています。日本肥満学会基準によると、BMIが、25.0以上29.9以下なら肥満度I、30.0以上34.9以下なら肥満度II、35.0以上39.9以下なら肥満度III、40.0以上なら肥満度IVと分類されています。

肥満は数多くの疾患のリスクファクターとなります。特に、皮下脂肪型よりも内臓脂肪型(腹部CT上、内臓脂肪と皮下脂肪の比が0.276以上で診断)のほうが、合併症の頻度は大きくなるといわれています。

高脂血症や高血圧、動脈硬化を引き起こし、動脈硬化は虚血性心疾患、脳卒中などの原因にもなります。また糖尿病によって、糖尿病性腎症、網膜症、末梢神経障害などを起こすリスクも上がります。現在、国内では透析導入の最多である原因は、糖尿病性腎症となっています。

さらに、最近話題となっている「メタボリックシンドローム」は、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をいいます。

やはり肥満状態は、健康に大きな問題をもたらします。気になる方は、病院で相談の上、自分の体重や血糖値、中性脂肪やコレステロールの値などを含めた健康管理を始めてはいかがでしょうか。

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