世界のあらゆる動画が集まるインターネットサイトの「ユーチューブ」には韓国の整形を取り扱うビデオが数多くアップされ人気を集めている。韓国の整形患者の手術前後の写真を見たインターネットユーザーは、「奇跡」だと賞賛し、一方で整形の乱用を警戒する意見もあるが、そのような中で結果的に「韓国=整形大国」という認識が世界中に広まっている。

ソウル江南の整形外科や皮膚科は、中国語や英語のホームページを運営している。中国語を駆使する診療アシスタントやコーディネーターを雇う病院も多い。外国からやって来る患者たちはインターネットを通じてどこの病院はどんな手術が得意なのかなどを、すべて把握してから訪れると病院関係者たちは語る。
(インターネットによる国際整形マーケティング)


以前、美容整形の先進国として認知されつつある韓国の美容整形外科医らが、成長市場である中国への進出を目指していることを取り上げられていました。

上海など流行の中心となる都市では、現地の医者に比べて韓国の美容整形外科医の方が安全で技術も高いという評判があるほか、韓国の人気スターに似た外見を希望する人が少なくないといいます。

韓国人外科医は、自身が経営するソウルのクリニックに1カ月間で40人の中国人女性が訪れたのを受け、中国での美容整形ブームを予感したといいます。このことからも、非常に熱い市場であることがいえると思われます。

しかしながら一方で「整形手術の海外進出」は、以下のような問題点もある、と考えられます。
そもそも、求める顔は同じアジアであっても、異なるのではないでしょうか。いわゆる美的感覚というものは、流行によっても、そして土地によっても様々であると思われます。

「二重まぶたに」といった単純なことは伝えられても、微妙なニュアンスを含む「美しさ」は、やはり国によって違うのではないでしょうか。術前の打ち合わせが上手くいかず、術後に訴訟問題になる、ということが起こりやすいのではないか、と考えられます。

また、安易に整形手術を受けるという風潮も、あまり好ましいものではないように思われます。手術である以上、リスクは付きまといます。その点を蔑ろにして、手軽に受けるのは勧められるものではないように思います。

今後、より身近にはなっていくと思われます。ですが、一方でしっかりと事前に担当医師と打ち合わせを行い、リスクに関しても納得してから手術を受けた戴きたい、と思われます。

【関連記事】
「美肌整形」と女性に注射−無資格医療で逮捕

未成年と間違われた46歳 若さの秘密は「4千万円の美容整形」

「整形・脂肪吸引は本当に必要?」 ビューティーコロシアムが話題に