テレビ朝日系「仮面ライダー電王」の主演俳優、佐藤健(18)が3日、自身のブログで左自然気胸(肺気胸)を患ったことを報告した。

肺に突然穴が開き、空気が漏れて肺が縮んでしまう病気で、医師から10日間の安静が必要と診断された。4日に予定していた神戸学院大学でのトークショーは中止。

「咳をしたりすると少し胸が痛くなるくらいで、普通に生活できています。今はしっかり休んで早く治しますね」と綴っている。
(仮面ライダー電王が肺気胸…佐藤健トークショー中止)


胸腔内で気体が肺を圧迫し、肺が外気を取り込めなくなった状態を気胸といい、外傷性および医原性気胸を除いた気胸をとくに自然気胸といいます。

肺胞の一部が嚢胞化したもの(ブラ Bullaといいます)や胸膜直下に出来た嚢胞(ブレブ Blebといいます)が破れ、吸気が胸腔に洩れる事でおこります。

本症はいずれの年齢でもみられますが、肺に基礎疾患のない細長型の若年男子に多発する群と慢性肺疾患(肺気腫・結核・肺癌などの基礎疾患)がある中・高年層に好発する群との2型があります。

症状や治療としては、以下のようなものがあります。
多くは突然発症し、呼吸困難、酸素飽和度の低下、頻脈、動悸、咳などが見られます。発症初期には胸痛や背中への鈍痛が見られることがありますが、肺の虚脱が完成すると胸痛はむしろ軽減します。緊張性気胸の場合は血圧低下、ショックを来たし、死に至る場合もあるので注意が必要です。

初期段階では安静にするのみで自然治癒を待ちます。
軽度の気胸や止血された血気胸であれば、胸腔ドレナージ術による吸引を行います。繰り返す自然気胸やドレーン後も改善しない気胸では、手術によって嚢胞の切除が行われます。

再発率は自然治癒の場合約50%、胸腔鏡下手術の場合5〜10%、開胸手術の場合2〜3%と言われており、再発が多いのが特徴的です。

【関連記事】
岡田義徳さん、電車でパニック障害の過去激白

有名人の症例集