NEO女子プロレスは4日、所属する女子プロレスラーの井上京子(38)が2日に男児を出産したことを発表した。母子ともに健康。今後、井上は子宮筋腫の手術をうけることになり、来春の復帰を目指すという。

「元気な男の子を出産する事が出来ました。筋腫の事もあり途中色々ありましたが…皆さんの応援…仲間のサポートがなければ京子二世の誕生はありませんでした。本当に感謝しています」と母になった喜びを語っている。

最後に「筋腫は産後の経過を見てまた考えて行く事になります。今回応援してくださったすべての方に早くリングでの元気な姿をみせたいと思ってます」とコメントしている。
(子宮筋腫の井上京子、男児を無事出産)


ジャガー横田さんも、2006年5月に懐妊が判明、高齢出産(当時45歳)であることや、子宮筋腫切除手術後に施術医から「妊娠の確率はゼロではないが、数パーセントですよ…」と宣告されていたにも関わらず、自然妊娠がかなったことも相まって、非常に大きな反響になりました。

ジャガーさんの場合は、筋腫除去を行ってから妊娠・出産したようですが、井上さんの場合は、腫瘤がそれほど大きくなかったのか、位置的に問題とならなかったのか、筋腫がありながら出産なさったようです。これから手術で摘出後に復帰なさるようです。

そもそも、子宮筋腫とはどのようなものかというと、以下のような説明ができると思われます。
子宮筋腫とは、筋細胞の女性ホルモンであるエストラジオールに対する感受性が強いか、同じく女性ホルモンであるエストラジオールの量が過剰か、またはその両方かによって腫大した状態です。子宮は内側から、粘膜層、筋層、漿膜層で構成されていますが、その筋層が腫大してきます。ですが、子宮全体が大きくなる場合、局所的に筋肉が増大する場合など様々な経過をたどることがあります。

一節によれば、30代女性の3人に1人は筋腫があるといわれています。ですが、体内の女性ホルモン(エストラジオール)が原因ですから、閉経すれば、筋腫は自然に縮小します(この原理で薬物治療は行われます)。

子宮筋腫が子宮内膜に及んでいると、月経に関する異常(過多月経、月経遷延、過多月経による貧血など)や妊娠に関する異常が起こってきます(子宮内膜は、受精卵が着床する場所であるため)。筋腫が原因で妊娠しないということはまず無い、と言われていますが、大きさによっては、妊娠、出産の経過に影響を及ぼす場合があります。子宮は妊娠し、胎児を育てる臓器ですから、胎児が着床する子宮内膜と子宮筋腫との位置関係(特に、筋腫が子宮内膜に及んでいるかどうか)が重要となります。

治療法としては、薬物療法(乳ガンや子宮内膜症で使用するGn-RHアゴニスト)で管理不可能な筋腫、または妊娠、出産の経過に影響すると判断された筋腫、および肉腫の可能性を否定できない場合、手術(原則として筋腫核出術)が適応となります。この手術はジャガー横田さんが受けられており、その後、無事に妊娠・出産されておられます。

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