「自分の周りに口臭が気になる人はいる?」の問いに「たくさんいる」「まあまあいる」「若干いる」と答えた人は73%。歯ブラシでおなじみの「リーチ」(ジョンソン&ジョンソン)が実施した「歯と口内に関する意識調査」の結果だ。

11月08日は「いい歯の日」なんだって。口臭対策を考えるいい機会かもしれない。そこでスーパーの売り場をのぞいてみたら、ワンサカあった。
「(歯垢が落ちやすい)マイナスイオンが発生する歯ブラシはよく出ますね。最近の傾向としては、ブラシ部分が小さいものが主流になっています」(イトーヨーカドー)

ユニーク歯ブラシも登場している。「リーチ口臭対策コンパクト」で、ブラシ部分と反対側に「舌クリーナー」が付属。歯磨きと舌苔(舌の汚れ)取りがいっぺんにできてしまう便利さだ。いま、舌苔を取り除く口臭対策は一大ブーム。「くりたん」(エビス)という携帯タイプの舌クリーナーも売れている。
(口臭「臭い」人73%)


口臭の原因のほとんどは、口腔内の細菌によるものです。口腔内の細菌を増殖させるのは、
1)虫歯と歯周病
2)舌の表面に白や黄色の苔状の汚れがこびりつく舌苔
3)口の中にとどまった食べ物
 この3つです。中でも、40歳以降の口臭の一番の原因は歯周病であると言われています。

歯周病は、40歳〜70歳の日本人の約8割が罹患していると言われています。一番の原因は、プラーク(歯と歯ぐきの境い目にたまる細菌の塊)であり、そこには歯周病の原因となる原因菌が30〜40種類存在していると考えられています。こうした最近が口臭の原因となっていきます。

こうした口臭の対策としては、以下のようなものがあります。
歯周病を予防し、口臭をなくす歯磨きのコツとしては、歯と歯ぐきの境いめに歯ブラシの先端を斜めにあて、小さく小刻みに横に動かすことです。虫歯予防の歯磨きとは違い、歯ブラシが歯ぐきにあたっているのを感じながら磨くことが大切となっています。もちろん、毎食後に行うのが理想です。さらに、年に1〜2回、歯科医院でクリーニングを受けることも大事です。

さらに、人前などで緊張しやすい人は唾液が出にくく、口臭がキツくなりがちです。口の中がネバネバしやすい人は、唾液の分泌量が少ないのかも知れません。そういった場合は、ガムや飴などを口に入れておくだけでも唾液の分泌量が違います。

さすがにガムなどを噛んでしまうと、相手に失礼になってしまうかも知れませんが、そっと口の中に忍ばせておくくらいなら、相手にも分からないのではないでしょうか。

意外と自分の口臭というのは気づかないもの。迷惑をかける前に、しっかりと対策を心がけましょう。

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