舛添要一厚生労働相は6日の閣議後会見で、薬害C型肝炎対策について、「財務省や総務省と相談しなくてはいけないが、方向としては検査の無料化を考えており、ざっと計算すれば、25億円の費用がかかると思っている」と述べ、肝炎の感染が心配な人を対象に、早ければ年明けをめどに医療機関などでの無料検診を実施したい意向を示した。

舛添氏は費用負担の期間は1年間の時限的な措置を想定しており、「いつ検診に行っていいというのではなく、期間を定めることで、検診を早める効果にもなると思う。肝炎ウイルスを持っている人も早く発見できる」と述べ、短期間での受診率の向上や早期発見の効果に期待を込めた。

現在は、地方自治体によって検査が無料となる場合もあるが、一部自治体や医療機関では有料となっている。国は各企業の健康保険組合に40歳以上の人に対して検査を行うよう呼び掛けているが、実施しているのは約3割にとどまっている。
(肝炎の検診無料化、舛添厚労相が私案)


C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで発症するウイルス性肝炎の一種です。血液(血液製剤 含む)が主な感染経路で、かつては輸血による感染が多かったですが、最近では検査体制が確立したため、ほとんど針刺し事故などが問題となっています。

C型肝炎ウイルスは、感染しても肝炎を発症しないことがあります。これはHCVに感作された細胞障害性Tリンパ球が、肝細胞を傷害するためではないかと考えられています。急性肝炎発症後もALTが高値を保ち、HCV RNAも陽性のまま持続して慢性肝炎に移行する例が多いといわれています。

C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、以下のような検査を行うことで診断できます。
まずは、発症前6ヶ月間に輸血、注射、手術、針刺し事故などの感染の原因となりうることがあったかどうかを確認します。

現在では、
1)血液中のHCV抗体の量(HCV抗体価)を測定すること(HCV抗体検査)
2)HCVのコア抗原を検出すること(HCV抗原検査)
3)核酸増幅検査によりHCVの遺伝子を検出すること

の3つの方法を適宜組み合わせて判断する方法が一般に採用されています。

HCV抗体陽性の人の中には、仝什潺Εぅ襯拘鏡している人(HCVキャリア)とHCVに感染したが治ってしまった人(感染既往者)とが含まれるため、これを区別するためにHCV抗原検査およびHCV核酸増幅検査を適宜組み合わせて判断します。

C型肝炎ウイルスの構造は、ウイルスの遺伝子、遺伝子を包んでいるコア、外側を包む外殻から成り立っています。HCVコア抗原検査は、C型肝炎ウイルス(HCV)のコア部分のタンパクを直接検出します。一方、核酸増幅検査は、ウイルスを構成する核酸の一部を約1億倍に増幅してウイルスの有無を検出します。

ですので、
1.HCV抗体検査で高力価→感染の可能性が高い。
2. HCV抗体検査で中力価→HCV抗原検査→陽性なら感染の可能性が高い。
3.HCV抗体検査で低力価→HCV抗原検査で陰性→HCV核酸増幅検査→陽性なら感染の可能性が高い。
4.HCV抗体検査で陰性→HCVに感染していない可能性が高い

といったことが検査で分かります。
是非とも被害者救済のために、実現化して欲しいと思われます。

【関連記事】
HCVによる慢性肝炎が肝臓がんに進行する仕組みを解明

父親の育児が増えて、B型肝炎の父子感染が増加