メタボリック・シンドロームを減らすための特定健診・保健指導が来年度から導入され、40〜74歳の健保加入者全員(家族含む)が受診することになりました。

現在「健康診断を5年以上受けていない」ミセスは30代で29.7%、50代が14.8%だった。30代は健康に自信があるからと思いきや、「費用がかかるから」がトップで41.1%で、50代は「面倒だから」が54.5%だった。
(健康診断 5年以上ごぶさた30代29%、50代14%)


政府の医療制度改革の目玉でもある「特定健診・保健指導」は、2008年4月から開始されます。

生活習慣病は、一般診療医療費の3割を占めると言われています。その生活習慣病の発症リスクが高まるとされるメタボリック症候群を予防するため、企業の健康保険組合や国民健康保険を運営する自治体に、40〜74歳の健診を義務化する制度を「特定健診・保健指導」と称しているわけです。

だいたい、これまで行われてきた職場などでの定期健康診断に、特定健診の項目を追加する形に代えられるようです。この特定健康診査の対象となる人は、厚生労働省の推計によると5,600万人にも及ぶといわれています。そのため、対応を迫られる医療機関は大きな負担となるところも多いそうです。

保健指導の内容としては、医療機関や管理栄養士などから生活習慣病に関する知識を伝えたり、メタボリックシンドロームやその予備軍と判定されると食事や運動などの指導を、最高6ヶ月にわたり受けることになるそうです。

ちなみに、メタボリックシンドロームの定義などは、以下のようになっています。
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をいいます。

それぞれ単独でも、リスクを高めますが、これらが多数重積すると相乗的に動脈硬化性疾患の発生頻度が高まるため、リスクが重なった状態はハイリスク群として予防・治療の対象と考えられています。近年では、特に内臓脂肪の蓄積による肥満が共通の基盤として着目されています。

まず、腹囲男性85cm、女性90cm以上が必須となっています。これは、「内臓脂肪型肥満」を指しており、臍レベル腹部断面での内臓脂肪面積100cm²以上としています。ですが、内臓脂肪面積を直接測定する事は健康診断や日常臨床の場では容易ではないため、腹囲の測定により代用し、男性85cm以上、女性90cm以上を内臓脂肪型肥満と診断しています。しかし、できれば腹部CT撮影等により内臓脂肪面積を精密に測定する事が好ましい、とされています。

他には、
・血圧130/85mmHg以上。
・中性脂肪150mg/dL以上またはHDLc40mg/dL未満。
・血糖110mg/dL以上。
の3項目中2項目以上で該当するとされています。

ですが、「国際的にみても、男性の方が厳しい基準となっているのは日本だけ」ということもあり、日本肥満学会で議論にもなりました(変更はありませんでしたが)。まだまだ発展途上な感は否めませんが、少なくとも健康に気を使う機会になると思われます。しっかりと検診を受けて、指導を受けてみてはいかがでしょうか。

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