タバコをやめたいと思う理由は人それぞれだろうが、私の一番の理由はカネである。ここ2年ほど吸ってきたのはJTのマイルドセブン(8mg→6mg→3mg→1mg→3mg)である。ニコチン含有量を少しずつ減らす涙ぐましい努力しているのがおわかりいただけるだろうか。

1日1箱20本。1日300円だから1カ月で約9000円だ。年間に、タバコへの出費がおよそ11万円にもなるではないか。ライターがなくてコンビニに駆け込めば、ついでに雑誌を買ってしまったり・・なんだかんだとプラスアルファがある。

逆に言えば、禁煙した11万円プラスアルファで得られるものは多いはず。サラリーマンの収入が9年連続で下がっているなかで、禁煙しただけで実質的に11万円以上、年収が増える。何を買おうか。

ひとさまだけに協力するのはちょっと寂しいから自分自身のためにも遣いたい。最近、20年以上前に買ったスーツのズボンがきつくなっているので新しいものを買うことにしよう。気に入ったものは30万円もするので、5万5000円以下のスーツであきらめる。

冷静に考えてみたのは、タバコを吸うメリットとデメリット。禁煙によるメリットとデメリットだ。食後の一服は美味いし、仕事が一段落したときの喫煙には充実感がある。その反面、激しいスポーツはつらくなるし、タバコが切れたときの焦燥感は不快だし、服は臭くなるし、中高年になると歯周病を誘発する(あるいは加速させる)原因のひとつでもある。

最近は禁煙の場所が増えているからイライラするし、タバコを吸わない人の前では遠慮して、それがストレスになる。出来る限り非喫煙者とはつきあいたくない。仕事などではしかたないが、食事したり、喫茶店にいったり飲みに行きたくない。できるだけタバコを吸う人と、そういう所へ行きたいと思う。ということは、言うまでもなく、タバコを吸わない人は、我々スモーカーに対して同様かそれ以上のストレスを感じている。
(タバコ減本、低ニコチンで失敗、保険適用のニコチンパッチへ)


スイス系製薬会社のノバルティスファーマによる「禁煙に関するアンケート調査」の結果によると、1年以内に禁煙に挑戦した人は2724人おり、このうち6割は「気合いとガマン」で禁煙に挑んでいたそうです。

一方、医療機関の禁煙外来を受診した人は3.6%。禁煙外来の治療内容について知らないとの回答は39.1%で、認知度が低いことが明らかになっています。そのため、挫折してしまい、元の木阿弥、というようなことになってしまう人も多いのではないでしょうか。

タバコは中枢神経作動薬であるニコチンを含み、ニコチンには明らかな依存性があることが知られています。例えば動物実験において、レバーを押すことでニコチンを静脈内投与するような仕組みを作ると強化行動が起こります。

喫煙の依存性は、喫煙者のうち5割以上の者が禁煙の失敗を経験しており、禁煙の成功率は5〜10%程度であるといわれています。その多くの原因が、禁煙を始めた際の離脱症状であり、自覚的にはニコチンへの渇望が生じます。喫煙に対して依存性を示す者は「喫煙でリラックスできる」と表現しますが、実際は離脱症状を喫煙によって一時的に緩和しているに過ぎません。

百害あって一利なし、とは良く言ったもので、お節介は承知の上で、やはり禁煙をオススメしたいところです。さて、禁煙外来での治療は、以下のようなものです。
禁煙外来では、全5回の診療を受けるのが一般的です。2006年4月から、一部の施設で禁煙治療が保険適用となりました。

初診では、治療法の説明の他、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などがチェックされます。また、呼気中の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方を受けます。

2回目および3回目では、2週間ごとに再診し、喫煙状況の問診を受けます。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方を受けます。以後は4週ごとに再診を受けます。

特に禁煙補助薬はニコチンの離脱症状(苦痛、不安、ふるえ、眠気)を軽減することができ、苦痛に満ちた禁煙から解放されます。また、カウンセリングにより、モチベーションを維持することが重要となります。

不安に思うかも知れませんが、やはり「治療している」と思っているだけでも心理的に違うものです。是非とも、禁煙外来を一度訪れてみてください。

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