中川翔子(22)さんが12日、自身のブログ「しょこたん☆ぶろぐ」で乳がんの検査を受けたことを明らかにし、「乳癌じゃありませんでした(^ω^;)(;^ω^)ホッ!!よかった!」とファンに報告した。

中川翔子さんは11月13日付けの同ブログで、健康診断で左胸にしこりが見つかったと告白。NHK紅白歌合戦の出演など、今後控える仕事に集中するため、検査を受けることを決意した。気になるしこりの正体については「乳の血の気が多過ぎらしい。乳なんてふだんほったらかしだしなにも考えてなかったぶんびっくりした」と過激な言い回しで説明、健康体をアピールした。

乳がんをわずらい24歳で亡くなった女性の闘病生活を追ったTBS系ドキュメンタリー番組「余命一ヶ月の花嫁」(7月18日放送)を見て検査を受けることを決めたというしょこたん。「若いとあんまりいろいろ病気の心配しないで日々すぎていくけど、女の子たち、ぜひ健康診断、しこりチェックしてみてほしいとおもいました(´;ω;`)」と呼びかけている。
(しょこたん、乳がん検査の結果は…)


「胸のしこり」といっても乳がんだけではなく、良性のしこりであることがあります。それらの代表的なものとして、線維腺腫と乳腺症があります。

線維腺腫とは、20〜30代の若い女性に多い良性腫瘍で、特徴としては、悪性腫瘍と比べて境界がはっきりしていて、硬くて丸くよく動いたり、女性ホルモンの作用を受けて、乳房の細胞が増殖し、月経前など胸が張った感じがすることがあるといった点があります。触診すると、「小さなオハジキがある感じ」がするといわれています。エコーで調べて大きくなっている場合では、手術的によって摘出することもあります。

乳腺症は、乳腺疾患の中で中年婦人に最も多くみられ、腫瘤を形成する疾患です。症状としては腫瘤、硬結ができるのが主で、軽い疼痛を伴うことがあり、月経周期によって大きくなったり小さくなったり、自然に消えてしまうこともあります。一般的には経過観察を行いますが、ひどい痛みが5〜6ヶ月ほど続くようなケースについては治療が必要となります。その際、鎮痛薬や坑エストロゲン薬などを投与します。

月経周期の特定の時期に、乳房が張ったり敏感になったりするのも、ホルモンの濃度の変動が一因といわれています。このようなホルモンによる刺激が繰り返されることにより、線維性・嚢胞性の変化が起こることがあります。

こうした良性疾患のほかに、乳癌である可能性もあります。乳癌は、以下のようなものです。
乳癌とは乳房組織に発生する癌腫のことです。

成人女性の乳房は、乳頭を中心に乳腺が放射状に15〜20個並んでいます。それぞれの乳腺は小葉に分かれ、小葉は乳管という管でつながっています。乳癌の約90%はこの乳管から発生し乳管癌と呼ばれます。小葉から発生する乳癌が約5〜10%あり、小葉がんと呼ばれます。乳管癌、小葉癌は、乳がん組織を顕微鏡で検査(病理学的検査)すると区別できます。

年齢別にみた女性の乳癌の罹患率は30歳代から増加し始め、50歳前後にピークを迎え、その後は次第に減少します。女性では、乳癌にかかる数は乳がんで死亡する人の数の3倍以上です。これは、女性の乳がんの生存率が比較的高いことと関連しています。

診断に関して検査法は、
1)レントゲン撮影(マンモグラフィー)
2)乳腺のその他の画像検査(乳腺の超音波検査、MRI検査、CT検査)
3)穿刺吸引細胞診と針生検
4)遠隔転移の検査(胸部レントゲン撮影、肝臓のCTや超音波検査、骨シンチ)

最近では、遺伝子診断もなされています。対象となる遺伝子は、BRCA1(ヒト乳癌細胞中の腫瘍抑制因子として機能)であり、RNAポリメラーゼ(ホロ酵素)に結合する核(リンタンパク質)です。

遺伝的乳癌の約45%、遺伝的乳癌と卵巣癌を合わせると80%以上では、BRCA1の突然変異が、癌の原因であると予測されます。アミノ末端DNA結合薬指モチーフ、核局在化シグナル、および酸性カルボキシル末端領域をもつことから、BRCA1は転写調節因子として機能すると考えられています。

かなりの確率であるということもあり、欧米では癌になるまえに乳房切除してしまうという人もいるそうです。それは少々やりすぎという感がありますが、乳癌は女性にとって非常に大きな問題であるだけに、杞憂ということはできないでしょう。

しかしながら、乳癌患者のうち、乳房のエックス線(マンモグラフィ)などを使った検診で癌が見つかったのは2割に過ぎず、4人に3人は、検診を受けずに自分でしこりなどの異常に初めて気づいて病院を受診したことが、日本乳癌学会の大規模調査でわかっています。

上記ニュースでも取り上げられているように、乳癌の検診率はいまだに低い、という問題があります。乳癌発症年齢は20代から認められ、45歳がピークとされます。特に40〜50歳代の方は、是非とも乳癌検診を受けられることが望まれますが、できれば若いうちから受けておいたほうが安心かと思われます。

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