インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる急性感染症の一種です。発症すると、高熱、筋肉痛などを伴う風邪の様な症状があらわれます。そして、ごく稀に急性脳症や二次感染により死亡することもあります。特に、高齢者や小さなお子さんでは注意が必要です。日本では、冬期に毎年のように流行しています。

インフルエンザウイルスにはA・B・Cの3型があり、このうちA型とB型がヒトのインフルエンザの原因となります(C型は小児期に感染し、呼吸器感染症の原因となる)。A型インフルエンザウイルスにはHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)の変異が特に多く、年によって流行するウイルスの型はかなり異なります。そのため、A型は世界的に大流行が起こる可能性が高いと言われています。

インフルエンザの毎年のトピックスとしては、ワクチン接種があると思われます。ワクチンに関しては、流行予測株の中から増殖性、免疫原性などが検討され、血清疫学データとあわせてその年のワクチン候補株が選ばれ、最終的には厚生労働省により決定されます。1978年以降は、流行する恐れのあるA/ソ連(H1N1)、A/香港(H3N2)、B型の最低3株がインフルエンザワクチンの中に入っています。

また、最近ではタミフル(一般名オセタミビル)の副作用問題が大きなトピックスとなっていると思われます。重大な副作用として、精神・神経症状が現れることがあるかもしれない、と可能性が指摘され(厚生労働省は、日本国内の死者数について13人と把握していると発表)、10代の未成年患者の使用制限を提言しています。

インフルエンザの流行や治療に関して、以下のニュースで学んでいけたら、と思われます。
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