英ブリストル大の研究チームが17日、足が短めの女性は肝疾患のリスクがより高い可能性があるとの調査結果を発表した。食生活など幼少期に何らかの要因があるという。

調査は60─79歳の女性3600人を対象に実施。足の長さと体幹の長さ、アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)など肝酵素4種類を比較したところ、足が短い女性ほど、肝疾患の兆候が現れる可能性も高いことが分かったという。

同チームは、この結果は足の長さと糖尿病や心臓疾患などの関連についての、別の研究結果とも合致するとしている。

研究チームでは、足の長さにも関係する幼少期に置かれた環境によって、成人の肝機能が影響されるとの見方を示している。
(足が短めの女性、肝疾患のリスク高い可能性)


肝機能異常があった場合、AST(GOT)、ALT(GPT)、ALP、γ-GTP、ビリルビンなどを測定します。

ASTやALTは、簡単に言ってしまえば、肝細胞の破壊によって数値が増加する酵素です。γ-GTPは、肝臓の解毒作用に関係している酵素といわれています。肝臓や胆管の細胞がこわれると血液中にASTやALT、γ-GTPは血中に流れ出てくることから、γ-GTPは肝臓や胆管の細胞がこわれたことの指標として利用されています。

ビリルビンは、赤血球を壊して出てくる、ヘモグロビンの一部が代謝されて出来たものです。ビリルビンはこのヘモグロビンから生まれ、肝臓から胆管を通って便へと排泄されます。肝臓の機能が落ちた時や、あるいは胆汁の通り道が結石や腫瘍などで詰まった場合、ビリルビシが肝臓から血液中へと逆流してしまいます。そのため、血液中のビリルビンの値が上昇するわけです。

具体的には、以下のような説明が出来ます。
ASTとは「アスパラギン酸アミノ基転移酵素」のことであり、グルタミン酸とアスパラギン酸をオキサロ酢酸とα-ケトグルタル酸に相互変換する(触媒しています)酵素です。もちろん肝細胞傷害の検査などで用いられますが、心筋、骨格筋などにも存在しています。ですので、肝臓以外の障害(心筋梗塞や溶血性貧血)でも上昇します。

ALTとは、「アラニンアミノ基転移酵素」のことであり、ピルビン酸とグルタミン酸をアラニンとα-ケトグルタル酸に相互変換する(触媒する)酵素です。実は、人体のほとんどの組織に含まれていますが、なかでも肝細胞への分布が圧倒的に多いです。そのため、肝細胞の破壊などの際に血中濃度が上昇します。

肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝腫瘍などの肝疾患ではAST、ALTの上昇が特徴的で、100以上、ときに500以上を示します。また、ASTとALTの比較も疾患の鑑別には重要です。正常ではALTの方が高めの数値を示していることが多いです。脂肪肝やアルコール性肝炎ではAST>ALTとなりやすく、肝硬変や肝腫瘍ではAST
γ‐GTPは、正式名を「γ‐グルタミルトランスペプチダーゼ(γ‐GT)」といいます。γ‐glutamyl基を他のペプチドやl‐アミノ酸に転移する転移酵素であるといわれています。このγ‐GTPは、腎臓にきわめて多量に存在するほか、膵臓、肝臓、脾臓、小腸、脳、心筋にも存在します。

γ-GTPが高くなる疾患には、肝炎、脂肪肝などがあり、胆石や胆道癌などで胆道が閉塞した場合にも高くなります。健康診断のときに最も重要なのは、脂肪肝です。とくにアルコールを飲む中年男性の場合、飲みすぎによるアルコール性脂肪肝が問題になり、100〜200ですと、脂肪肝が進行している可能性があります。

こうした検査の値と、足の長さがどう関係しているのか分かりませんが、数字的には足の短さと相関しているそうです。たしかに、栄養状態や飲酒などに関しては、疾患と十分に関係していると思われます。健康診断などで問題が指摘された場合は、しっかりと生活習慣を改めていただいたほうが良いかと思われます。

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