小倉は左目に眼帯を付けて現れた。前日にコンタクトレンズを入れようとして眼球を痛め、全治1週間だという。右目に負担をかけないよう終始伏し目がちで痛々しい姿だったが、「病院に行って治療中です。たいしたことありません」と元気を強調。配給元の20世紀フォックスによると、前日は仕事をキャンセルしたが、この日は小倉自身が「やります」とプロ根性を見せた。

「コンタクトを入れるときにキズをつけちゃって」。痛めた眼球に太陽光がまぶしいため、野外では黒い遮光傘の下に守られて移動。慣れない眼帯のためか右目もまともに開けられない痛々しい姿だ。
 
前日は、大事を取って、仕事はすべてキャンセル。この日も出演キャンセルも打診されたが、大ファンという思い入れのある同作のため小倉自ら参加を志願した。
 
ゆうこりんは「せっかく(プレミアに)呼んでもらったのに眼帯をしてて…」とトーンを落とした。だが、次の瞬間には「でも、これで厄落としってことで、まっ、いっかなと思います」と持ち前の明るさで前向きに語った。
(眼帯ゆうこりん…恋愛も視界不良!?)


角膜は、眼球の前面を覆う透明な膜です。目に光を取り入れる窓の役割があるほか、光を屈折させて水晶体とともに目のピントを合わせる働きがあります(実は、水晶体の屈折率はは20Dですが、角膜の屈折率は40Dと、こちらのほうが高い)。また角膜表面は常に涙で覆われ、乾燥と眼球内部への細菌感染を防いでいます。

最近では、コンタクトレンズ、とくにソフトコンタクトレンズで角膜の問題が起こることが多いようです。全国の眼科医療機関に対して行ったコンタクトレンズ眼障害の調査によれば、10%の人になんらしらかの障害が起こっているようです。その多くは、使用期限を守らなかったり、使用上の注意を守らない(消毒を怠るなど)ことが原因であると考えられます。

角膜は、涙から酸素を取り入れていますが、角膜がコンタクトレンズに覆われると酸素不足になり、角膜は傷つきやすくなってしまいます。さらに、コンタクトレンズを装用している目では涙の量が不安定なことが多く、角膜表面が乾燥して、ドライアイを引き起こしてしまいます。

結果、角膜上皮や時には実質や内皮にまで傷害が及ぶこともあります。コンタクトレンズは、どうしても装用に伴う眼への負担が大きくなります。それは、角膜には血管が無いため酸素の供給は涙液を通じて行なわれますが、コンタクトレンズを装用した場合は涙液への酸素の透過が阻害されるため結果的に角膜へも酸素が供給されにくくなり角膜への負担が大きくなります(とくに、角膜の内皮細胞が減少していきます)。

たとえば上記ニュースのように、コンタクトの着脱時などで機械的な外傷によって起こるものに、角膜上皮びらんがあります。これは、以下のような者です。
角膜上皮びらんとは、角膜上皮組織が剥がれ落ちてしまう(欠損した)状態のことを言います。症状としては、異物感(目がゴロゴロする)、痛み、羞明(まぶしさを感じる)、流涙(涙があふれてきます)などを訴えます。

原因としては、上記のように機械的外傷、角結膜の細菌やウイルスによる感染、涙液分泌低下(結果、角膜が傷つきやすくなる)、角膜ジストロフィー、紫外線照射(スキーをしに行ったときの雪目などが有名)など多岐にわたります。同一部位に再発を繰り返すこともあり、反復性角膜びらんとも言います。検査としては、フルオレセイン生体染色によって、びらん部の観察を行います。

実は、私もコンタクトをつけっぱなしで呑んだ後に寝てしまい、傷つけてしまったことがあります。あまりの痛みに、「どうせ点眼薬を出されるだけだろうな…」と思いながらも眼科に行きました。

案の定、フルオレセイン生体染色の上、細隙灯顕微鏡検査を受け、予想通り、点眼薬(人工涙液と抗生物質の点眼薬)を出されました。ですが、痛みは変わりませんでしたが、診てもらって薬を出してもらうだけでも安心感は違いますね。

ちなみに、2日目には二日酔いとともにすっかり痛みも引き、事無きを得ました。それ以後、絶対にコンタクトを着用したまま寝てしまうことは止めました。皆さんも是非ともご注意下さい。

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