2008年01月03日

餅の誤嚥による急性呼吸不全 都内で死者2名に

東京都内で元日以降、もちをのどに詰まらせて計13人が病院に搬送され、うち59歳と83歳の男性2人が死亡していたことが東京消防庁のまとめで2日、分かった。
 
同庁によると、59歳の男性は1日午前8時半ごろ、大田区の自宅で、83歳の男性は2日午前11時ごろ、足立区の自宅で、それぞれもちをのどに詰まらせたという。ほかに59〜92歳の男女計11人が搬送された。
 
また、昨年12月27日には八王子市の老人ホームで71歳の男性が、29日にも三鷹市の自宅で80歳の男性がもちをのどに詰まらせ、死亡。東京消防庁は、もちを食べるときは、なるべく小さく切ったり、慌てずによくかむよう注意を呼び掛けている。
(もち詰まらせ死亡、都内で2人に)


毎年、正月の時期になるとお餅を食べる機会が多いかと思われます。すると、餅を咽喉に詰まらせてお年寄りが亡くなった、という残念なニュースを、このように見聞きすることがあります。

食物が何らかの理由で胃に達することなく、気管や肺に入り込んでしまうことを「誤嚥」といいます。特に、高齢者に誤嚥が多いといわれています。その理由としては、食物を飲み下す嚥下能力が低下することや、気管に入ったときに反射的にむせることができにくいためです。よって、高齢者がお餅を食べるときは、「小さく切る」「ゆっくり、よく噛んで食べる」「家族と一緒に食べる」といったことが重要であると思われます。

小さく細かくしたり、とろみをつけることで、低下した嚥下機能を補うことが出来ます。また、ゆっくりと良く噛むことも、嚥下機能を補うことや消化吸収を良くする上で重要です。家族と一緒に食べることは、万が一、喉に詰まっても、発見が遅れることを防ぐためです。

もし詰まってしまった場合、以下のような処置をとるべきであると思われます。

まず、救急車を呼ぶなどの医療機関の助けを借りることは重要です。また、咳などにより自力で食物を吐き出せる状態なら、背中を叩いたりします。

『背部叩打法』という方法もあります。これは、傷病者を横に寝かせて顔を自分の方に向け、足で傷病者の胸部を支えながら、肩甲骨の間のあたりを4〜5回叩きます。咽喉の奥に詰まっている食物が見えていれば、口に指を入れて掻き出すようにします。

『ハイムリック法』という方法もあります。これは、喉にものをつまらせた人の体を起こし、腕を後ろから抱えるように回します。片手で握りこぶしを作り、心窩部(みぞおち)にあて、その上をもう一方の手で握り、すばやく内上方に向かって圧迫するように押し上げるものです。ただし、これは「意識がない場合」「妊婦」「1歳未満の乳児」では避けるようにしてください。

こうした処置を覚えておくことも重要かも知れませんが、それ以上に予防をしっかりとするべきであると思われます。くれぐれもお餅などの誤嚥は、お気をつけ下さい。

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