大連立の仕掛け人のひとりだった渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長(81)。昨年暮れには真相をしゃべりだして、話題をまいたが、渡辺さんが暮れに倒れて救急車で運ばれていた。

病名は胆石。本人が1月7日に行われた読売グループの新年会で語ったのだ。本人の弁によると、入院したものの、すぐに退院して、正月はゴルフをしていたらしいが、前立腺がんを経験しているだけに周囲には緊張が走ったらしい。

もっとも、新年会でのナベツネは意気軒高だった。
「まだまだバイバイしない」「やり残したことがある」「新社屋を建てたい」「連立の仕掛け人だとオレばかり批判されているが、かつては朝日や共同の記者もイロイロやっていた」……。独演会は40分間も続き、幹部はヘトヘトになったらしい。この人はまだまだ生臭い。
(ナベツネ 倒れて救急車で運ばれていた)


胆嚢や胆管などの胆道内に固形物(胆石)ができた状態を胆石症と呼びます(症状の有無にかかわらず)。存在部位からは、胆嚢結石、胆管結石、肝内結石に分類され、含有成分からは、コレステロール胆石、色素胆石、稀な胆石などに分類されます。

頻度としては、成人においては、約5〜7%であるといわれています。加齢とともに頻度が増し、70歳以上では20%を超えます。胆嚢結石は女性に多く、胆管結石は高齢男性に多い傾向があります。肝内結石は、比較的稀な疾患ですが、やや女性に多く、50〜60歳代にピークを認めるといわれます。過食あるいは過労後に発生することが多いといわれています。

症状としては、胆石が胆嚢頸部、胆嚢管、総胆管末端などに嵌り込むと、胆石疝痛発作を起こします。その発作は、疝痛(さしこむ痛み)で猛烈な痛さです。他にも、悪心(気持ちの悪さ)を伴い、右肩へ痛みが放散することがあります。痛みは起こったりおさまったりと、間欠的であるのが特徴的です。感染を合併した場合は、発熱を伴います。胆管結石の場合は黄疸がほぼ必発であり、胆嚢結石の場合は比較的少ないと言われています。

診断のための検査や治療としては、以下のようなものがあります。
胆石発作の3主徴は疝痛、発熱、黄疸ですが、典型的症状を呈するものは少ないといわれています。身体診察としては、心窩部から右季肋部にかけての圧痛や、黄疸の有無などが重要であると思われます。

血液検査では、白血球数(WBC)増加やALP、γ-GTP、総ビリルビンなどの肝・胆道系酵素の上昇などがみられます。画像検査としては、胆嚢結石では、エコー検査にて胆嚢内を移動する胆石を描出可能です。総胆管結石については閉塞性黄疸がある場合、診断的治療目的に内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)を行うこともあります。

無症状胆嚢結石の場合は、脂肪摂取を控え、胆汁酸製剤(石灰化のないコレステロール胆石)などで経過観察してもよいと考えられます。ただ、総胆管結石は無症状で発見されても原則的に治療をします(致命的な、急性化膿性胆管炎に進展することもあるため)。症状がある場合、体外衝撃波結石破砕療法(径30mm以下のコレステロール結石が適応)などの治療や、腹腔鏡下胆嚢摘出術などを考慮します。

81歳とのことですが、まだまだ健在、というご様子のようです。

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