イギリスに住む少女、ローラ・ムーンさんは、体内に4つもの腎臓を持っている。彼女は今、自分が持っている余分な腎臓を腎臓移植が必要な人にあげたいと考えている。

ローラ・ムーンさんはイギリスのリーズ出身で18歳。イギリスのメディア「デイリー・メール」が17日の報道で伝えたところによると、ローラ・ムーンさんは病院での胃の検査で、自分が4つの腎臓を持っていることを知った。これには検査をした医師も驚き、医師はムーンさんに、学生に見せるため腎臓の写真を撮らせてほしいと頼んだという。

内臓移植が専門の外科医師は、「体の両側に完全な形の腎臓が2組あるのは非常に珍しい」と話している。ムーンさんは、「病気などで腎臓移植が必要な人に、自分が持っている余分な腎臓をあげたい」と話しているという。
(医者も驚愕、腎臓を4つも持つ少女)


先天性腎奇形には形態的な異常と、機能的な異常とに分類することができます。いわゆる腎奇形は前者であり、発生過程での異常が起こったものです。形態の異常には、腎臓の数や大きさと構造、上昇(位置の異常)、形態と融合、回転、腎血管系の異常などが含まれます。

融合とは、左右の腎実質の一部が対側や中央部で融合したものです。他側へ交叉するものを交叉性融合腎、正中部で一塊になったものを塊状腎、下極のみが融合したものを馬蹄鉄腎といいます。回転による異常とは、普通なら腎杯が外側、腎盂が正中側に位置しますが、これ以外の位置関係をとる場合を指します。

数の異常には腎無発生、過剰腎があり、大きさと構造の異常には低形成、多発性嚢胞腎、乳児型嚢胞腎、などがあります。上記のような場合を、過剰腎といい、以下のようなものを指します。
過剰腎とは、第3ないしそれ以上の数の腎が存在するもので、きわめて稀な状態であるといわれています。正常腎とは実質が完全に分かれているか、粗な状態の物を指すようです。

この女性の場合、腎移植で提供できるとなれば、それぞれの腎機能には問題ないようで、しっかりと形成されているものと思われます。

腎移植は、末期腎不全の唯一の根治療法であるともいえるでしょう。血液透析や腹膜透析が、腎機能を断続的、部分的に代償し、内分泌機能を代行できないのと異なり、腎機能のすべてを回復することができるという利点があります。

1995年以降の死体腎移植生着率は、1年87%、3年79%、5年73%と良好であるといわれています。日本臓器移植ネットワークに登録されたレシピエントは、ドナーと血液型が一致し、組織適合性検査(HLA)適合のよい人が待機期間順に選択されます。

具体的な厚労省による選択基準は、以下の通りです。
A:前提条件
ABO式血液型の一致、▲螢鵐儺緜樟楔鮑技邯海陰性
B:優先順位
“汰時間(阻血時間)HLA型の適合度(組織適合試験)、B垉‘数、ぞ児待機患者(16歳未満)

しかし、ABO不適合腎移植は増加し、生体腎移植の約10%を占めているそうです。ただ、ABO不適合移植では、赤血球型抗原に対する自然抗体(液性免疫)による激しい拒絶反応の懸念されます(そのため、血漿交換などにより抗体を除去し、十分な免疫抑制を行う)。

末期腎不全者数は20万名を越して増加し続け、死体腎移植希望登録者は約1万名であることを考えると腎移植はきわめて少ない状態と言えると思われます。

【関連記事】
仰天ニュース系の症例集

臓器移植で血液型まで変化した少女