まつ毛エクステとは、エクステンション(人工毛)を1本ずつの接着剤でまつ毛に付けていくもので、従来の人工まつ毛が束になった「付けまつ毛」よりも自然に見え、思い思いにボリュームアップできる。数年前から若い女性に支持され、07年以降はエステやネイルサロンなどでも施術する店が急増した。

東京都生活文化スポーツ局によると、まつ毛エクステは法的規制がなく誰でも施術できるため、05年頃から専門店以外にも施術する業者が増えてきて、それに伴い全国の消費者センターへの相談が急増してきた。2007年が前年の倍の18件で、実際にトラブルになったのは相談件数の20〜30倍と推定されるという。

危害の症状としては接着剤が原因の角膜炎とドライアイ。まぶたの痛みの後、まつ毛の半分が損傷を受けた、などがあるという。同局では08年2月21日にまつ毛エクステの危害情報をホームページで公開し、利用者に注意を呼び掛けるとともに、業界への実態聞き取り調査と、今後の対策について検討を始めた。

それではなぜ、まつ毛エクステの危害が起きているのか。業界団体「日本睫毛エクステンション協会」の富島伸英会長はJ-CASTニュースの取材に応じ、

「まつ毛エクステ人気を背景に、技術や知識が不足している者が施術するようになっているからです。現在、まつ毛エクステをしている店舗の90%はきちんとできていない、と見ています」という惨憺たる状況にあるのだそうだ。
(「まつ毛エクステ店」90%は危ない 「角膜炎」や「まつ毛損傷」多発)


角膜実質の欠損を伴わない細胞浸潤、浮腫などの所見を角膜炎と言います。臨床的に角膜上皮炎、実質炎、内皮炎に分類されます。原因としては、細菌あるいはウイルス感染、アレルギー、自己免疫疾患、外傷、結膜あるいは強膜病変の波及などがあります。

感染性角膜炎では、微生物の角膜内侵入・増殖に対して炎症細胞浸潤が生じます。結果、角膜に浸潤巣や膿瘍、潰瘍が形成されます。また、隣接している結膜に充血や浮腫を生じ、前房内に炎症反応がみられることもあります。ちなみに、炎症細胞は細菌・真菌やアメーバ感染では好中球優位で、ウイルス感染では単核球優位です。

症状としては、眼痛、流涙(涙が出てくる)が強く、眼脂(めやに)はほとんどありません。視力低下は、病変が瞳孔領にある場合には強いく、周辺部にある場合は低下しないこともあります。

必要な検査や治療としては、以下のようなものがあります。
角膜炎の場合、細隙灯顕微鏡所見で、角膜混濁や角膜組織欠損(フルオレセイン染色で潰瘍などの所見がみられる)などがあることを確認します。細隙灯顕微鏡所見では、主病変の部位や混濁、血管侵入と臨床経過、輪部・前房の所見(フレア,セル,温流,前房蓄膿)が分かります。潰瘍ではフルオレセインの実質内移行が強くなります。

感染性角膜炎の診断は典型例を除き、臨床所見からでは困難で、確定診断には角膜擦過の塗抹鏡検や培養などが必要となることもあります。ウイルス性では、抗原検索(蛍光抗体法やPCR)が必要となります。

最近では、非感染性のコンタクトレンズの過剰装用やタイトフィッティングによるものが多く、酸素不足などの物理的要因が原因と考えられます。

治療としては、細菌性角膜炎の主たる起炎菌は肺炎球菌,ブドウ球菌や緑膿菌であり、これらに有効な抗菌薬の点眼および就寝時の眼軟膏が基本となります。ウィルスによる感染であれば、皮型では抗ヘルペス薬のゾビラックス、実質型では抗ヘルペス薬に副腎皮質ステロイド薬を追加します。

もし、まつ毛エクステの施術を受け、目の調子が悪くなったら、すぐに眼科へ行かれることが勧められます。

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