今年のスギ花粉飛散のピークが当初の予想に比べて10日ほど遅れている。修正予測では関東地方は今月7日前後。花粉症の人は用心したい。
 
分析した「NPO花粉情報協会」事務局長の佐橋紀男・東邦大学薬学部客員教授によると、遅れは、今年に入り気温が思うように上がらなかったことが原因という。今年、関東で飛散が始まったのは先月20日前後。昨年11月の段階では、2月5日〜10日ごろと予想していた。

飛散量についても「これから飛ぶので、まだ修正するつもりはありませんが、西日本はヒノキの花粉がかなり飛びそうだという予想も出てきました。平年より少ないと予想していた西日本でも、平年並みに飛ぶかもしれません」(佐橋事務局長)と、九州、中国、四国、近畿などで修正される可能性が出てきたという。

都心の飛散量は予想通り「平年並み」となりそう。とはいえ、ここ10年間の平均値自体が上がっており、少なかった昨年に比べて1.5倍増とみられている。

「いま、日本列島を覆っている寒波が通り過ぎれば、毎年3月の前半が第1回目のピークなので、7日前後がいちばん危ない。関西でも、3月前半でしょう」佐橋事務局長によると、花粉飛散のピークは以後、2度3度と波状的にやって来るという、ので、注意が必要だ。

ちなみに、治療薬に関してはさまざまなものがあるが最も有効とされているのが、抗ヒスタミン薬と鼻噴霧用ステロイド(いずれも医療用医薬品)の併用療法。あるアンケートでも花粉症患者の約86%が満足したとの結果も出ている。今年は大丈夫かな? とタカをくくっていた人も、花粉はこれからが本番。そろそろ備えを怠りなく。
(これからが本番…花粉症、飛散ピークは7日?)


花粉症とは、花粉をアレルゲンとする儀織▲譽襯ー性疾患であり、主として鼻粘膜と結膜で、その反応が起こります(そのため、鼻水やくしゃみ、目の痒みなどが起こる)。

花粉症は増加傾向にあり、国内の若年成人での抗体保有率は30〜40%といわれ、その約半分が発病するといわれています。発症年齢が高く(シーズンが終われば、花粉飛散量も減るので)、20〜30歳代がピークとなっています。

一口に花粉といっても、スギやヒノキ、イネ科、ブタクサなどがあります(アレルゲンとなる花粉は約50種類もあります)。スギ花粉症が圧倒的に多いですが、イネやブタクサの花粉症もしばしばみられます。スギは初春、イネは夏〜秋、ブタクサは秋と季節性があります。

ちなみに、本州から九州にかけてはスギ花粉症が最も多く、北海道ではシラカバ花粉症が多くなっているそうです。また、花粉の空中飛散量は気象条件に大きく左右され、乾燥や高温で増加します。逆に、雨や高湿度では減少する傾向にあります。

症状としては、以下のようなものがあります。
”‐評:くしゃみ、水性鼻漏(鼻水)、鼻閉(鼻づまり)
眼症状:掻痒(かゆみ)、充血、流涙、浮腫
耳症状:掻痒、耳閉塞
ぐ・喉頭症状:掻痒、咳
チ歓半評:頭重感、いらいら感、不眠、熱感、集中力の消失

鼻や眼の症状が最も多く、皮膚のかゆみや呼吸困難を伴うこともあるそうです。花粉粒子の直径は、多くの場合20〜40μmと大きいため、鼻や眼に付着してアレルギーを起こすことはあっても、下気道には達しないため喘息症状を起こすことは少ないといわれています。

診断方法や治療法としては、以下のようなものがあります。
上記のような症状が季節性かつ反復性(春先に症状がみられることが、毎年のようにみられるなど)に出現することでほとんど診断できます。血清学的所見(主にRASTの上昇)、皮膚反応や鼻粘膜過敏性の誘発試験による所見のいずれかにより抗原を特定することも行われることがあります(他のアレルギー性疾患との鑑別を要するときなど)。

治療法としては、花粉情報を活用し、できるだけ花粉からの回避をはかることが重要です。ゴーグルやマスク、花粉の付きにくい服を着る、外から帰ってきたら家に入る前に服についた花粉を払う、といったことが考えられます。

他には、抗ヒスタミン薬があり、鼻炎を初め,多くの症状を軽減できます。抗アレルギー薬(DSSG、トラニラストなど)を予想の2〜4週前から季節を通じて内服、点眼、点鼻などをするといった方法があります。効果不十分の場合は、ステロイド剤の局所投与(局所の抗炎症作用の強いベクロメタゾンの鼻粘膜へのスプレーが有効)を行うこともあります。

さらに、減感作療法といって、徐々に花粉に体を慣れさせていく方法もあります。一定の効果はありますが、治療が長期間にわたるという欠点があります(即効性はあまりない)。

あと少しで花粉シーズンは終わると思いますので、もうしばらくの辛抱ですね。

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