訓練中に失神したことを理由に解雇された消防士が、職場への復帰と未払賃金の支払いをサラトガスプリングズ市に要求、裁判を起こした。

市の消防署で昨年12月、応急処置のトレーニングが行われたが、ナサニエル・キング氏はその途中に失神してしまい、訓練を最後までやり通すことができなかったという。

この事が原因で12月に消防署を解雇されたキング氏。しかし彼にとっての最大の敵は注射針だ。行われていたのは静脈に注射する訓練だったが、針を刺そうとする度にキング氏は失神してしまった。
(注射針を刺せない消防士が解雇、復職できるか)


失神とは、血圧低下(その結果、一過性に全脳虚血が起こる)による一過性の意識障害です。筋緊張を失うため、転倒することが多いです。

原因は、
/看拏栖機消化管出血・感染症などの急性器質的疾患
起立性低血圧
神経起因性失神(NMS)
ぬ物(血管拡張薬)や化学物質(アルコール)

など多岐に渡ります。最も多いのは、神経起因性失神(NMS)であり、生命予後としては問題となることは少ないですが、再発して繰り返したり、転倒時に受傷する危険があります。

神経起因性失神NMSは、血管迷走神経性失神、頸動脈洞過敏症候群、状況失神(咳嗽,排尿失神など)の3つに分類できます。これらは、起こった状況により、だいたい察しがつきます。

たとえば、採血や、痛みや不快な光景や会話、長時間の立位の後に失神が発症した場合には血管迷走神経性失神を疑います。頸部の回旋や伸展の直後に失神した場合には頸動脈洞過敏症候群を疑います。排尿や排便、咳嗽など特殊な状況の後に失神が発生した場合には状況失神を疑います。

実は、採血(献血を含む)時の合併症の中で失神発作(血管迷走神経性失神による失神)は最も頻度が高いそうです。発生頻度は軽症で0.76%、重症で0.027%とのこと。採血開始5分以内に発生することが最
も多く、上記のケースの様に採血中あるいは採血前にも発生します。

心理的不安や緊張、もしくは採血に伴う自律神経反射によって発生する場合が多いです。患者さんは顔面蒼白で、全身に冷汗がみられ、血圧は低下して徐脈を呈します。

必要な対処としては、以下のようなものがあります。
その場に横になってもらうだけで、意識が急速に回復する場合には、それ以上の処置は必要ないことが多いです。ところが、血圧の回復が完全ではない状態では、すぐに立ち上がると失神が再発する危険性があります。

こうした場合では、しばらく安静臥床が必要となり、場合によっては生食水の輸液や必要に応じて酸素吸入を行います。こうした処置により、回復がより速やかになることもあります。

反射性失神や起立性低血圧の場合では、失神の起こる原因を考え、発作の誘因となる脱水や飲酒、蒸し暑い環境などを避けることが重要となります。また、前兆が出現したときには、直ちにその場へしゃがんだり、横になったりする(外では難しいですが)ことなどを心がけます。

血をみると失神しやすいといったケースでは、採血は臥位で行う配慮が必要となります。ですが…注射をする人が倒れてしまうとなると、これはどう対処したらいいのか難しいところです(採血しないようにするしかないでしょうね)。

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