インド北部の村に先ごろ、4つの目を持つ女の子が生まれた。この子の元には、多くの村人たちが祈りに集まっているという。

この女児は、3月10日に生まれた。胴体は1つだが、頭の部分が2つに分かれており、2つの顔、2つの口、そして4つの目がある。一方の顔の左頬と、もう一方の顔の右頬がつながっている状態だ。

医師によると、現在、母子共に健康状態は良好だという。しかし今後、この子が無事に育つかどうかは分からない、とのことだ。また、女児は多くの内臓を共有しているため、分離手術を行うのは極めて難しいという。
(2つの顔と4つの目を持つ少女、分離手術は不可能)


一卵性双生児の胎児が、完全に分離せず、その一部あるいは大部分が癒合した結合体を二重体といいます。シャム双子とも呼ばれ、タイ国(旧シャム国)のChang Eng兄弟に由来して命名されました。ちなみに、この兄弟は比較的軽微な剣状突起結合体であり、長命でした。

いわゆるこうした結合体とは、双児の身体の一部分が結合したもので、対称性二重体と非対称性二重体(寄生性二重体)とに分類されます。対称性二重体は、両児が結合していて、それぞれの身体は均等かつ対称性に発育した場合をさします。

対称性二重体は、結合面に存在する臓器を共有していたり融合しています。両児間の血管の吻合があり、臍帯は腹側で結合している場合は1本のことが多いとのことです。

原因としては、
2個の胎芽の癒着による癒着説
1個の胎芽からその一部が分裂発育する分裂説

などがあります。一般的には後者の一卵説が支持されています。つまり、本来一卵性双児であって、卵割の時期に両児の分割が不十分であったために癒合したものが結合体であると考えられます。

結合体は稀な先天異常で、全分娩数に対する割合は0.001〜0.01%といわれています。そのうちの70%以上は胸結合体です。また、結合体は一般に女児に多く、男女比は1:2〜1:3であるといわれています。

結合部位によって、頭蓋結合体、頭胸結合体、胸(腹)結合体、腸骨・胸結合体、坐骨結合体、殿結合体、二顔体、二頭体、二殿体と呼ばれます。上記の場合は、二頭体であると思われます。

二顔体とは、一つの身体に一つの頭、そして2つの顔を持つ状態を指します。 二頭体とは、一つの身体に二つの頭が存在する状態です。上記の場合は一つの体に二つの頭が存在し、それぞれ独立しているようですので、二頭体であると考えられます。

以前にご紹介した二重体の症例としては、以下のようなものがあります。
2007年11月、インドで4本の足と4本の腕があったために手足の切除を行ったラクシュミちゃんという少女がいました。彼女の場合は非対称性二重体のケースであり、母胎内で正常に発達しなかった双子の姉妹と骨盤部分で結合した状態でした。

約30人で構成されたラクシュミちゃんの医療チームを統括したシャラン・パティル医師により手術が行われ、手足や臓器の一部を切除する手術を丸1日以上かけて行い、成功したと報じられていました。

国内でも、2000年09月に沖縄県で肝臓を共有する胎児が誕生しました。妊娠中に判明し、出産するかどうか迷いながらも産むことを決め、結果として胆管が2つ存在する(もし、肝臓にある胆管が2人分なければ、どちらかが、その後の成長に大きな問題を残すことになる)ことも分かり、無事に分離手術が行われました。

他にも、1996年のイギリスに、肝臓と心臓膜を共有して誕生した少女たちのケースもありました。彼女たちの場合も、人工の心臓膜などを用いて、無事に分離手術が行われています。

臓器を共有していたりする結合双生児の場合では、どうしても生存年数が短くなってしまう(たとえば、心臓や肺が1つで2人で共有していたりする場合、負荷が大きい)といったことがあるようです。

上記の場合も、多くの内臓を共有していうことで、分離手術も難しいようです。彼女たちが、これからも元気に過ごしていけることを願っております。

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