以下は、ザ!世界仰天ニュースで扱われていた内容です。

2007年12月、千葉県に住む北村ゆうこさんは、母親と二人でドイツを旅行していた。2人の旅の目的はロマンチック街道だった。北村さんのお母さんはメルヘンチックなグリム童話の世界が大好き。いつかドイツへ行ってみたいというお母さんの夢を北村さんが実現させてあげる旅だった。

ロマンチック街道はドイツ・ヴュルツブルクからアルプスの入り口・フュッセンまでの366Km。街道沿いには中世の都市や美しい城などが点在、人気の高い観光街道である。夢にまで見た風景にお母さんも大満足。ところが、恐怖の瞬間が北村さんに迫っていた。ソーセージをたっぷり味わい、さらに旅のハイライトは、中世ヨーロッパの宝石と呼ばれるノイシュバンシュタイン城。中世ヨーロッパの宝石と呼ばれるお城はまさにおとぎ話だった。お母さんのテンションは最高潮で、北村さんも親孝行ができて良かったとホッした。すると、2人の目の前に馬車が…。城下から城までは徒歩40分、元々、心臓の弱いお母さんには辛い距離。バスで手早く登ることもあるのだが、メルヘンの世界にどっぷり浸っている母親のため、馬車に乗ることにした。

馬車が走りだして、すぐに異変は起きた。美しい景色にお母さんがはしゃぐその一方、北村さんの目に強烈な刺激が…ゴミでも入ってしまったのか?それとも、写真を撮った時に触った雪に何かついていたのだろうか?しかし、手には何もないし、匂いもしない。だが、今度は左目にまで強い痛みが!お母さんを心配させまいと、ちょっと目に何か入っただけだから大丈夫と答えた北村さんだったが、さらに目の刺激に加え、喉にも痛みが!原因が分からない。

すると、今度は風と共に強い刺激臭…見れば、近くに巨漢の女性、そこから強烈な香水の匂いが放たれていた!もしかして、これが原因か?だったらすぐにここを離れなければと何とか席を替わってもらい、香水の匂いから脱出!これで、目のかゆみものどの痛みも収まるだろうと一安心。ところが!症状は悪くなる一方。原因は、香水ではなかった。では、一体何が?もしかしてさっきのソーセージ?そうこうしていると、呼吸まで苦しくなってきた。かといって、馬車を止めてもらうわけにもいかない。目の異常に気づいた母が心配するもお母さんの夢だったドイツの旅。必死に我慢した。

15分後、ノイバンシュタイン城にようやく到着。その頃、北村さんは限界だった。やっとのことでトイレにたどり着き、鏡を見ると…見るも無残な姿!目どころか顔全体が一回りも膨れていた。北村さん、この症状に覚えがあった。実は彼女、猫に触れるとこんな症状になる。でも、今回は猫に触ってないし、まさか、ウマ?帰国後、すぐに病院へ。すると、やはり馬のアレルギーと判明。あの時、北村さんを苦しめていたのはまぎれもなくあの馬だった!

馬アレルギーは馬の皮膚から出るフケが原因。これが目や鼻に入り、アレルギー症状を引き起こす。実は大学時代、北村さんは射撃部で活躍。その射撃部の隣が馬術部でよく行き来していた。おそらく、その為、馬への抗体ができ、13年後に発症した可能性が高いとみられている。

「まず呼吸が苦しくなってのども目も全部体の中がかゆい感じになって、もう最後降りた時に目が腫れて呼吸もぜいぜいって感じでしたね。」と語る北村さん。旅の最大の思い出が馬のお尻というなんとも残念な結果になってしまった。


アレルギーとは、免疫反応に基づく生体に対する全身的または局所的な障害を指します。免疫反応が、特定の物質(抗原)に対して過剰に起こってしまうことで、全身または局所的な障害が起こってしまっているわけです。

免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能です。1906年にアレルギーの概念が提唱された頃は、生体に有益な免疫と生体に有害な過敏症を包括する概念だったようです。ですが、現在では過敏症のみをアレルギーとして捉えています。

アレルギーは、CoombsとGellにより4型に分類されています(Coombs分類)。
儀織▲譽襯ー(即時型アレルギー、アナフィラキシー型)
抗体であるIgEが関与しており、15〜30分で最大に達する即時型反応を示す。狭義の意味でのアレルギーとは、このタイプを示す。花粉症、気管支喘息、一部の蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシーなどがその代表的疾患である。

況織▲譽襯ー(細胞傷害型、細胞融解型)
細胞や組織に結合した抗原とIgG,IgM抗体が反応し、さらに補体が関与して細胞傷害を起こす。自己免疫性溶血性貧血、グッドパスチャー症候群などがこの反応により起こる疾患である。

祁織▲譽襯ー(免疫複合型、アルサス型)
可溶性抗原と、IgGまたはIgM抗体とが結合した免疫複合体による組織傷害。皮膚反応で3〜8時間後に最大となる紅斑、浮腫を示す。血清病、糸球体腎炎、ループス腎炎、過敏性肺臓炎などがこの反応により起こる疾患である。

厳織▲譽襯ー(遅延型アレルギー、細胞性免疫型)
ツベルクリン型反応で、感作T細胞と抗原との反応により感作T細胞からリンホカインが放出され細胞傷害につながる。皮膚反応で24〜48時間後に極大となる紅斑、硬結を示す。ツベルクリン反応、接触性皮膚炎などがある。

また、V型アレルギーが加えられることもあります。これは、受容体に対する自己抗体が産生され、その自己抗体がリガンドと同様に受容体を刺激することで起こるアレルギーです。たとえば、バセドウ病などがあります。

上記のような場合は儀織▲譽襯ーに分類され、以下のようなものが原因となり得ます。
アレルギーの原因となる抗原をアレルゲンと言います。主にIgE抗体を介する即時型アレルギー反応(儀織▲譽襯ー)を誘発する物質をいいます。

頻度の高いアレルゲンは、空中飛散抗原であり吸入性アレルゲンとして働きます。ハウスダストや各種のダニ、花粉(スギ,ヒノキ,カモガヤ,ブタクサなど)、真菌(カンジダ,アスペルギルスなど)、薬剤、動物の毛垢(ネコ,イヌなど)、昆虫(ユスリカ,スズメバチなど)があります。

上記のケースでは、ウマのフケが原因のようです。その結果、血管の拡張・透過性亢進などが起こり、目の周りの浮腫や痛み、喉の痛みなどが生じました。

治療としては、アレルゲンの回避と除去に始まります。ウマの近くには行かないことが必要になります。場合によっては、アナフィラキシーショックが起こってしまう可能性もあります。十分に注意し、アレルギーを起こさないようにすることが重要であると思われます。

【関連記事】
仰天ニュース系の症例集

字も書けるアレルギー?人工(機械性)蕁麻疹