落語家の三遊亭円楽(75)が今月1日に肺がんの摘出手術を受けていたことが2日、分かった。幸い早期発見で手術も成功し、他臓器への転移もなし。早ければ1週間で退院予定で「1日でも早く出たい」と話している。

昨年2月に第一線からの引退は表明していても、これが噺家の性!? 手術から一夜明けると自ら「生還」を宣言した。

この日、日本テレビ系夕方の報道番組「NEWSリアルタイム」の電話取材に応じた円楽。もともと19歳のときに結核を患っているが、今年2月の検査で肺に影があることが判明。再検査の結果、初期の肺がんと診断され先月26日に東京女子医大病院に入院した。1日に行われた手術は左肺上葉部を約5センチ摘出して約1時間半で終了。心配された転移も見られなかった。

「痛み? あるよ。麻酔が覚めて、きのうは全く眠れなかった」というから、高齢であることを考えても、肉体にかなりの負担がかかったことは想像に難くない。それでも執刀医からは「いま、やっておいて成功だった」といわれたという。続けて、「もう少し経つと心臓に負担をかけて全摘(出)しなければならなかった。ということは、命がないということ。この段階での摘出は私としてはベスト」と決断の経緯を明かした。

術後1日が経過して痛みも「痛み止めの薬でいくらかよくなっている」と前向き。このまま順調に回復すれば、1週間後にも退院できるという。

「できることなら1日でも早く(病院を)出たい」と円楽。ファンも早い復帰を心待ちにしている。
(円楽が肺がん摘出手術受けていた)


肺癌とは、気管支および肺実質から発生した上皮性悪性腫瘍で、一般にその生物学的特徴から、小細胞癌と非小細胞癌に分けられます。非小細胞癌とは、主に腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌からなります。

小細胞癌は、原発性肺癌の15%を占め、きわめて悪性度が高く、発見時にすでに遠隔臓器への転移や肺門縦隔リンパ節転移をみることが多いといわれています。重喫煙者で男性に多いです。化学療法や放射線療法に対する感受性が、他の組織型と比較して高いなど、非小細胞癌との相違点があるため、区別されます。

腺癌は、肺癌全体の約40%を占め、最も頻度の高い組織型です。女性肺癌の80%は腺癌であり、非喫煙者が多いといわれています。扁平上皮癌は、腺癌に次いで発生頻度の高い癌で、約35%を占めます。多くは重喫煙者で男性に多いといわれています。

日本の臓器別癌死亡率の1位(肺癌は男性で第1位、女性で第2位)であり、罹患率・死亡率は男性のほうが女性より高く、女性の3倍から4倍になります。年齢別にみた肺癌の罹患率・死亡率は、ともに40歳代後半から増加し始め、高齢ほど高くなります。肺癌は喫煙と深い関係があり、40歳以上のヘビースモーカーで血痰を訴えた場合は原発性肺癌を疑います。

肺癌は多彩な症状を示します(早期では無症状のことが多く、進行期になると多彩な症状)が、肺門型(気管が肺に入る入口付近)の肺癌では咳・痰などの症状が出やすく、肺野型(肺門から離れたところにできた癌)では無症状・健診発見が多いと言われています。

必要な検査や治療としては、以下のようなものがあります。
咳、痰などの症状がある場合、まずは胸部レントゲン写真撮影を行います。次に、癌かどうか、あるいはどのタイプの肺癌かを調べるため、喀痰細胞診、穿刺吸引細胞診などによる細胞診、気管支鏡や経皮的肺生検(CTガイド下肺針生検)などを行って組織診を行います。

肺癌の治療法としては、主に3種類のものがあります。外科療法、放射線療法、抗癌剤による化学療法です。治療法の選択は、癌組織型、進展度(staging)、performance status(一般全身状態)、肺肝腎などの主要臓器機能、合併症の有無、により左右されます。

小細胞肺癌は、早期に転移をみることが多く、放射線治療の観点から一照射野か否かの基準として、「限局型」(limited disease; LD)、「進展型」(extensive disease; ED)の分類が用いられることが多いです。化学療法と放射線療法が基本となります。

非小細胞肺癌の場合、通常はI期からA期の一部が手術の対象となります(N2 症例に対する手術単独の治療成績は不良であり、集学的治療の対象)。B期症例に対しては、プラチナ製剤を含む化学療法と胸部放射線治療の併用療法が標準であり、鹸は化学療法などが用いられます(ただし、治療意義は生存期間の延長と癌に伴う症状の緩和)。

円楽さんは、平成17年に脳梗塞で倒れられ、昨年に胃癌の手術をなさっています。多くの病と闘いながら、復帰なさることを望んでいらっしゃるようです。その落語への思いや執念に、ただただ頭が下がる思いです。

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