以下は、ザ!世界仰天ニュースで扱われていた内容です。

2005年、台湾中部台中市に両親と子供5人の魏一家が住んでいた。一家の村では、殆どの家庭が農業を営んでいたが、畑を持たない一家の父親は日雇いで農業を手伝っていた。当然、父親の給料ではとても家族7人を養う事は出来ない。母親は育児と家事に追われ働く事が出来ず、一家は生活保護を受けながら細々と暮らしていた。しかしこんな苦しい生活の中でも、両親は子供達に「人を思いやる気持ち」だけは忘れて欲しくないと願い、育てていた。

そんなある日のこと。突然母親は体のだるさと腰の痛みを感じた。病院に行くとお金がかかるため我慢していたが、日々痛みは増し、遂には耐え切れないほどの激痛に変わっていた。痛みを感じて2か月後、ようやく母親は長女と共に病院へ。病院へは片道2時間。交通費もかかる。ところがここで思いがけない事態が一家を待ち受けていた。母親は「子宮頸癌」だったのだ。

母親はその日のうちに入院。緊急手術を行ったが、癌はすでに全身に転移。余命半年と宣告された。父親は、治療費や生活の事を考え途方に暮れたが、家族のため今まで以上に一生懸命働いた。また、家事は長女が中心となり、その分兄弟の絆は深まった。そして僅かな収入の中から交通費を搾り出し、母親の元へと通うのだった。

しかし、数か月後、一家の家計は母親の治療費で圧迫され、子供たちは一食もまともに食べられない日もある程困窮していた。病院に行く交通費もままならない状態。子供たちは食事を我慢し、水を飲んでお腹を膨らませて飢えをしのぎ、それでも母親に会いに行った。

そんな家族の様子を気にかけている人物がいた。福祉相談員の黄。黄は経済的に余裕のない患者の治療費を集めたり、患者の相談に乗ったりと、精神的なサポートをするのが彼女の仕事。お腹を空かせた子供たちの様子を見ていた黄は、ある日長女と幼い弟たちを近くの麺屋に誘った。空腹が限界に達していた子供たちは、黄が差し出したワンタン麺にしゃぶりついた。そんな様子を見てホッとする黄。

しかし、突然長女が箸を置いた。驚いた黄に長女は「お母さんにも食べさせたい」と答えるのだ。その言葉に幼い弟たちの箸も止まった。この健気な姿に黄は、涙が止まらなくなった。そこで黄が、お母さんにも一つ買って帰るから皆は食べてと言うと、長女は「ありがとう」と言ってようやく食べ始めた。ところが、長女はワンタンだけを食べずにいた。黄が「ワンタンが嫌いなのか」と聞くと、長女は「これはお父さんとお兄ちゃんにあげる」と答え、これを聞いた幼い弟たちもワンタンを残し始めた。黄はこれ以上返す言葉がなかった。

たまらなくなった黄はこの事を同僚に話し、やがてこの出来事を聞きつけた地元テレビ局が取材に来るまでに。こうして台湾全土がこの一家に注目するようになったのだ。全国から寄付金も届いた。しかも母親は、『お金は子供たちのために使いたい』として、延命治治療はしなかった。そして2006年4月21日、母親は家族に見守られながら息を引き取った。

あれから2年、番組は魏さん一家を訪ねた。今も変わらず貧しい暮らしぶりだが、子供達には夢ができた。それは将来お医者さんになるという夢だった。


一般に子宮癌と呼ばれていものには、子宮頸癌と子宮体癌の2種類があり、子宮の入り口(頸部)にできるのが子宮頸癌であり、奥の袋状の部分(体部)にできるのが子宮体癌です。

好発年齢は40歳程度で発生率が高いとされています。年齢別にみた子宮頸部がんの罹患率は、20歳代後半から40歳前後まで増加した後横ばいになり、70歳代後半以降再び増加します。近年、罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にあります。

組織学的には、扁平上皮癌が80〜90%と最も多くみられ、腺癌は5〜10%程度です。扁平上皮癌の発癌にヒトパピローマウイルス(HPV)、特にハイリスク・タイプである16型、18型などの関与が示唆されています(子宮頸癌患者さんの90%以上からHPVが検出されるという)。HPVは、性交渉によって感染します。

子宮頸癌は、子宮腟部の扁平上皮と頸管腺組織の境界領域(SCジャンクションといいます[squamocolumnar junction])の頸管側に扁平上皮化生や異形成を経て発生します。この過程に、ヒトパピローマウイルス(HPV)の関与しており、HPVが持続感染(他のタイプのHPVは、一時的に感染しても治癒することが多い)することで、子宮頸癌が発生すると考えられています。子宮頸癌患者の90%以上から、HPVが検出され、ハイリスク・タイプ(16型や18型など)で浸潤がんへの進展がみられやすいとされています。

実はHPVは、100種類以上の型があります。子宮頸がんに関連するのは、15の型に絞られます。そのうち16、18、33、52、58型が高危険型に分類され、欧米で7割の子宮頸がんが16、18型に起因するそうです。日本人には比較的52、58型が多いですが、16、18型がやはり全体の6割を占めます。

子宮頸癌では、浸潤前癌は無症状であり、子宮がん検診などで細胞診による検診で発見されます。初期の浸潤癌に進行すると、帯下や性器出血の症状を呈することがあります。接触出血を起こすこともあり、性交後の点状出血などが典型的にみられます。

腫瘍の発育が進むにつれ帯下の量は多くなり、膿性を呈してきます。性器出血は月経時以外に、多量の出血としてみられることもあります。

上記のケースのように、痛みが生じてくるのは進行頸癌で認められる症状です。進行し膀胱や直腸を侵した場合、頻尿や尿意切迫、血尿、便意切迫、直腸出血などの症状が出現します。

腰痛や下肢痛は、大きな腫瘍や尿管閉塞により腰仙部神経の圧迫や腰仙部神経根への癌浸潤の症状として現れます。

診断や治療法としては、以下のようなものがあります。
子宮頸癌の診断の基本としては、視触診と組織診があります。
視触診には内診があり、コルポスコープ(一種の拡大鏡で、子宮頸部を拡大して観察する道具)による詳細な子宮頸部の観察と、異常部位を狙った、狙い組織診が必須となります。

細胞診はスクリーニングだけでなく、病巣の診断にも欠かせない重要な手段となっています。中には、細胞診でのみ病巣が把握されることもあります。細胞診に異常が認められた場合には、コルポスコピーを行い、狙い組織診を実施することになります。場合によって(確診できない微小浸潤の有無など)は、円錐切除術が行われることもあります。

病理組織学的に確定診断をつけ、内診や全身理学的所見(特に鼠径、頸部リンパ節腫大の有無)、膀胱鏡、直腸鏡、画像診断や腫瘍マーカーなどの補助診断法を参考にしながら病巣の進展程度、占拠部位を把握して臨床進行期を決定します。

臨床進行期分類では、
・0期:上皮内癌
・鬼:癌が子宮頸部限局
  a期:微小浸潤癌
  b期:a期以外の鬼
・挟:腟または子宮傍組織に浸潤するもの
  a期:腟壁浸潤を認めるが子宮傍結合織には浸潤していないもの
  b期:子宮傍組織浸潤の認められるもの
・郡:腟への浸潤が高度であるか、または子宮傍組織浸潤が骨盤壁に達するもの
・鹸:膀胱または直腸への直接浸潤あるいは、遠隔転移があるもの

このように分類されています。手術適応は挟までとなっています。

実は、日本とアメリカの治療では、1b〜2b期で異なります。米国立がん研究所の指針では、1b〜2a期なら「放射線治療」か「手術」のどちらかを選びます。2b期なら手術を行わず、放射線と抗がん剤治療を組み合わせます。一方、日本の指針では1b〜2b期のすべてで手術(広汎子宮全摘出術)を推奨しており、「放射線治療も可能」としています。

郡、鹸頸癌では、放射線治療や抗癌剤治療が選択されます。上記のケースでは、すでに遠隔転移がみられており、根治治療は難しいのではないか、と考えられます。

現在では、子宮頸癌検診も行われるようになり、早期発見できる機会が増えたのではないかと思います。検査法には、細胞診とHPV検査があり、いずれもWHOで子宮頸癌の検診検査として有効性が認められた検査法です。

細胞診とは、子宮頸癌を疑うような異常細胞がないか判定する検査です。子宮頸部から採取した細胞をパパニコロー(Papanicolaou)と呼ばれる染色細胞検体の染色法で染め、異常細胞がないか顕微鏡で観察する検査法です。

細胞は、子宮頸部から綿棒などでこすり取ってきて採取します。検査結果は、日母分類と呼ばれるクラス分類に従って判定されます。正常のクラス気ら、浸潤がんが疑われる癌クラス垢泙蚤減澆靴泙后

HPV検査は、上記にも書きましたが子宮頸癌の原因である、高リスク型のヒトパピローマウィルス(HPV)感染の有無を判定する検査です。具体的には、細胞診と同様に子宮頸部から採取した細胞を用い、HPV感染を判定する検査法です。

家族のため、と健気な姿勢をみせる子供たちの姿は、何とも感動的でした。母親が亡くなられてしまったのは悔やまれますが、子供たちが今後もこうした気持ちを忘れずに育っていって欲しいと思います。

【関連記事】
仰天ニュース系の症例集

低血糖症の母親を救った4歳の男の子