以下は、ザ!世界仰天ニュースで扱われていた内容です。
現在、北海道で暮らす横山理香さんは、生まれた時から健康で、病気一つせずに育った。

そんな理香さんを初めてアレルギー症状が襲ったのは中学1年の冬だった。凍えるような寒さの中、所属するバスケットボール部の練習をしていた。練習の合間にしばしの休息を取っていたところ、突然腕にかゆみが…さらに喉にも違和感を感じた。

少し休めば治まるだろうと思った理香さんは部活を早退し、帰宅することに。しかし、家のベッドで横になっていても症状は悪化するばかり。口の周りには発疹まで出始めた。そして、娘の異変に気付いた母はすぐに病院へ連れて行った。すると、重度のアレルギー症状を起こしていることが判明。目の見えなくなるほど腫れ上がり、気管も腫れて気道を防ぎ窒息寸前の状態だった。

原因は寒冷アレルギーとカビアレルギーだった。理香さんはバスケットボールの練習で汗をかき、その汗が蒸発し、体温が急激に低下したことで発症したと思われる。さらに、強風で空気中に舞い上がったカビの胞子を吸い込んだことでカビアレルギーも併発、状態をより悪化させたと考えられた。

ところが、この頃から理香さんは次々に新たなアレルギーの出現に悩まされることになる。ある日大好きなりんごを食べていると・・・りんごに含まれるタンパク質がアレルゲンとなり、口の中に強い痛みが。さらに他の果物や、アクの強い野菜、青魚などでも同様の症状が出始めた。そして、金属アレルギー、日光蕁麻疹との症状も加わった。

種々の物理的要因(寒冷、温熱、運動、光線、機械的刺激など)によって生じるアレルギー反応の総称を、物理アレルギーといいます。物理的直接刺激により、肥満細胞の活性化によるヒスタミンの遊離などが引き金になって症状が惹起されることが多く、儀織▲譽襯ーの関与も推定されるが実際には機序不明なものが多いです。

症状は、皮膚科領域ではじん麻疹(寒冷じん麻疹、温熱じん麻疹、機械性じん麻疹、日光じん麻疹,コリン性じん麻疹など)、薬物による光線アレルギー、血管性浮腫などがありますが、喘息症状や鼻炎症状も生じ、これに関連するものには、運動誘発喘息、運動誘発アナフィラキシーおよび食物依存性運動誘発性アナフィラキシーがあります。上記のようにアナフィラキシーに至ると、血圧低下やショックなどの重篤な症状を呈するため、治療は一刻を争います。

治療としては、まずは原因の除去が一番となります。薬物内服による光線アレルギーでは薬物を中止します。抗ヒスタミン薬、および抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー薬の内服が基本となりますが、症状に応じてステロイド剤の経口投与も行い、皮膚にはステロイド軟膏を用います。

こうした理香さんのアレルギーとの闘いは、実は本人だけの問題ではありませんでした。以下のような問題が思わぬ形で、以下のように現れました。
アレルギーに気をつける生活が続いたが、理香さんは25歳で会社の同僚だった学さんと結婚。そして一年後には妊娠もした。その後、無事に出産。2960グラムの健康な男の子だった。

名前は新くん。息子はスクスクと成長し、3種混合ワクチンの予防接種を受けた。それから9ヵ月後、新君が1歳3ヵ月になった際にははしかの予防接種。接種後、ロビーで待っているとその時だった!突然息子が泣き始め、しかも食べたものを吐いている。そして、意識を失い、顔色がみるみる紫色に変わってゆく。明らかに何かのアレルギー症状だった。

実は新君はゼラチンアレルギーだった。ゼラチンとはグミやゼリー、ベーコンなど様々な食品に使われるタンパク質のこと。実ははしかのワクチンの注射の中に安定剤として、ゼラチンが含まれていたのだ。ゼラチンアレルギー体質の人でも通常口から体内に入ったゼラチンは胃や腸で低アレルゲン化されるため、重度の発作が起きることは滅多にない。

しかし、注射でゼラチンが体内に入った場合、様々な組織で反応を起こしてしまうと考えられている。新くんの場合には以前に受けた3種混合ワクチンによりゼラチンの抗体ができていたため、はしかのワクチンに含まれるゼラチンにアレルギー反応を起こしたと考えられた。幸い、新君には理香さんのような寒冷蕁麻疹や日光蕁麻疹、果物アレルギーなどの症状は出ておらずゼラチンアレルギーだけだという。今はゼラチンを避けながら、元気に暮らしている。

ワクチン注射液に含まれた安定剤として、ゼラチンが加えられていたことが問題となっていました。ゼラチンによるショックやアナフィラキシー様症状を呈することがあるため、注意が必要だったわけです。

こうしたゼラチンアレルギー対策として、1996年までに3種混合ワクチンからゼラチンを除く措置を行なったため、その後、ゼラチン含有ワクチン接種による新たなアナフィラキシー症例は報告されていません。

乳児期、3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)中のゼラチンによって感作された一部の幼児が、その後に受けた麻疹、流行性耳下腺炎(おたふく風邪)のワクチン中のゼラチンにより、アレルギー反応が引き起こされたと考えられています。

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