以下は、ザ!世界仰天ニュースで扱われていた内容です。
新潟市に住む田中好美さん(現在21歳)は、今から9年前、その頃よく作っていた料理があった。それは塩ゆでしたマカロニに粉チーズをふりかけるだけのシンプルな料理。簡単にできるのでよく食べていた。

ある日、友達と約束をしていた好美さんは、いつものように出掛ける前に“粉チーズかけマカロニ"を食べ、待ち合わせ場所まで走った。そして待ち合わせの場所に着くころ、なぜか腕に無数の蕁麻疹が発生し、さらに突然の呼吸困難が襲った。そして、その場に倒れてしまった。

すぐに病院へ運ばれたが、血圧が上が60まで下がり、意識もなく危険な状態。応急処置が施され、数時間後には何とか無事回復したが、はっきりした原因が分からない為入院して調べることに…すると意外な病名が告げられる。それは『食物依存性運動誘発アナフィラキシー』だった。

通常、小麦を食べて安静にしていれば、アレルギーを引き起こすアレルゲンは胃で消化されるが、運動により消化機能が低下すると、小麦アレルゲンが消化されないまま血液中に吸収され、全身に蕁麻疹がで、血液低下を引き起こすのだ。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは、特定の食物を摂取した後、1〜4時間以内にランニングなどの運動負荷が掛かることにより、蕁麻疹とともにアナフィラキシー症状が現れる状態を指します。

上記にある通り、運動のみや食物摂取のみでは発症しません。ところが、特定の食物を食べた後に、運動を行うことで蕁麻疹などの症状が現れてきます。日本では、上記のケースのように小麦によることが最も多く、他にもエビや牡蠣、セロリなども原因となることがあります。

実は、良美さんに起こったアレルギーはこれだけではありませんでした。以下のような事柄も起こりました。
やがて退院したが、その数日後にある出来事が…好美さんが冷蔵庫から大根を取り出しおろしていると、手の平に感じるかゆみが。さらに、手が赤くなっていた。しばらくすると、症状が落ち着いたため好美さんは気にしないでいた。

ところが、数日後、冷蔵庫から取り出したひき肉でも同様の症状が出た。何かのアレルギーの症状に思えたため、直ぐに病院へ行った。すると、医師は寒冷蕁麻疹かもしれないと診断。

「寒冷蕁麻疹」とは体温よりも低い物に触れたことで発症する蕁麻疹で、腫れと痒みを引き起こす。このアレルギー、ひどいものになると命に係わる症状をひき起こす事もあるという。新潟に住む好美さんは冬のこの時期、外出する時は必ず襟元を覆い、厚手の手袋をはめ、ストッキングを着用するとのこと。現在、彼女は抗アレルギー薬を飲んで暮らしている。

蕁麻疹とは、一過性にかゆみをともない、限局性の膨疹(皮膚の一部に扁平な盛り上がりが生じた状態)と紅斑(血管が拡張し、赤くなった状態)が生じる皮膚疾患のことを指します。

蕁麻疹は、アレルギー性あるいは非アレルギー性に、肥満細胞から遊離されたヒスタミン(あるいはヒスタミン類似物質)により生じると考えられています。

中でも、寒冷蕁麻疹とは、冷水、冷風などの寒冷刺激に曝されることにより生じる蕁麻疹を指します。局所性と全身性があります。種々の物理的要因(寒冷、温熱、運動、光線、機械的刺激など)によって生じるアレルギー反応の総称を物理アレルギーと言いますが、この中の一つです。

物理アレルギーは、物理的直接刺激(寒冷蕁麻疹では寒冷刺激)により、肥満細胞の活性化によるヒスタミンの遊離などが引き金になって症状が惹起されることが多く、儀織▲譽襯ーの関与も推定されています(実際には機序不明)。

治療としては、まずは原因の除去(上記では『外出する時は必ず襟元を覆い、厚手の手袋をはめ、ストッキングを着用する』とのこと)が一番となります。薬物内服による光線アレルギーでは薬物を中止します。抗ヒスタミン薬、および抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー薬の内服が基本となりますが、症状に応じてステロイド剤の経口投与も行い、皮膚にはステロイド軟膏を用います。

思わぬことで、アレルギーが起こりうることもあります。 蕁麻疹などの徴候が現れた場合は、皮膚科で相談するなど対策を立てることが重要であると考えられます。

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