英コーンウォール州西部の自宅で産気づいた女性(28)が無事に男児を出産した。急きょ“助産師役”を務めることになった女性の夫は、ネット上の情報をフル活用して自ら息子を取り上げたようだ。メトロ(電子版)など複数の英紙が伝えた。

“助産師役”を見事に務めたのはマーク・ステファンスさん(28)。妻のジョーさんは出産予定日より3週早く産気づいたという。

当初から自宅出産を予定していたというステファンスさん夫妻。「助産師に電話して家に来るようお願いしたのですが、誰も手が空いていないと言われました。ベッドルームから這(は)って出てくるジョーに目をやると、すでに赤ちゃんの頭が出てきていました」と、マークさんは一刻一秒を争う当時の状況について語っている。

そこでマークさんは、赤ちゃんの取り上げ方を自力で調査。グーグルで検索して調べたり、動画共有サイト「YouTube」で動画をいくつか閲覧したりして、4時間後にはガブリエル君を無事に取り上げることに成功した。

その後、ジョーさんとガブリエル君は念のため病院に搬送されたが、母子ともに健康で当日中に帰宅したという。

マークさんのとっさの判断と冷静な行動には感心するばかりだが、赤ちゃんの取り上げ方についての情報がネット上に存在するというのも驚きだ…。
(パパが急きょ“助産師”に、赤ちゃんの取り上げ方は…ネットで検索!?−英国)


分娩開始は、日本産科婦人科学会の規約で「陣痛周期10分以内、あるいは陣痛頻度1時間6回以上の陣痛開始時期をもって臨床的な分娩開始時期とする」と定められています。

全分娩経過は、第1期〜第3期、ときに第4期までに分けられており、以下のようになっています。
‖1期(開口期):分娩開始から子宮口全開大に至るまでで、破水はこの時期の末期あるいは経過中に起こる。
第2期(娩出期):子宮口が全開大してから児娩出に至るまでをいう。
B3期(後産期):胎児娩出から胎盤娩出までをいう。
ぢ4期:胎盤娩出後1〜2時間を指し、後出血の測定、急性変化の発見に役立つ。
全分娩所要時間(第1〜3期)は、初産婦では約15時間、経産婦では約8時間程度であるといわれています。それ以上の時間がかかった場合、つまり初産婦で30時間、経産婦で15時間以上経過しても娩出されない場合は、遷延分娩といわれ、分娩の進行上、何らかの異常の存在があるのではないか、と考えられます。

第1期において破水が起こります。破水は、陣痛が強くなり子宮内圧が上昇して、先進部(正常では赤ちゃんの頭など)の下降に伴って、胎胞が破れて起こります。胎胞とは、胎児の頭と子宮頸部にはさまれた卵膜が、羊水を入れて膨らんでいる状態です。それが破れて羊水が流れ出る、というわけです。

子宮口が8cm以上開いた時点から、全開大直後の頃までの破水が「適時破水」といわれ、正常です。それ以前や以後に破水したものを非適時破水としています。

第2期(娩出期)は、上記の通り、子宮口が全開大してから児娩出までをいいます。この時点で、分娩室に移室します。子宮収縮による陣痛と、いきむことによる腹圧で赤ちゃんの頭は骨盤腔を下降していきます。

陣痛発作時には、赤ちゃんの頭が陰裂から露出し、間欠時にはまた腟内に戻るような状態になります。この時点での状態(出たり戻ったりする状態)を「排臨」といいます。続いて、赤ちゃんの頭が、陣痛間欠時でも陰裂から露出したままの状態を、「発露」といいます。上記のケースでは、すでに「排臨」もしくは「発露」の状態になっていたのではないか、と考えられます。

以降は、以下のように続いていきます。
頭が娩出されたら、ただちにガーゼで顔や唇付近を清拭します。これは、赤ちゃんのの呼吸開始とともに、分泌物が気道内に入るのを防ぎます。こうした頭が出た後に、肩や腕、体や脚が出てきます。

第3期(後産期)とは、赤ちゃんが娩出され、その後ほぼ15分間に胎盤が娩出されます。この時点で分娩が終了します。

臍帯は、拍動停止を待って、臍帯を臍輪から約5cmのところで結紮し、ここからさらに約5cmくらい胎盤側で鉗子をかけます。両者の間を刃のない臍帯剪刀で切断し、結紮糸から1〜2cm離して念のための第2結紮をおきます。

ちなみに、第4期は第3期終了後1〜2時間を指します。この時、分娩後の母体の急変などの観察を行います。

分娩の介助としては、第1期では、陣痛の強さ、胎児心拍,、児頭の下降、子宮頸管の開大などにより分娩の進行状態を観察します。

第2期では、分娩室に移室し、児娩出の介助を行います。児頭の娩出に際しては会陰部の急な伸展を防ぎ、児頭が円滑に娩出されるように介助します。介助者は、産婦の右側に立ち(仰臥位の場合)、右手掌を母指と他4指とを離した状態で会陰部を圧定し、
児頭の娩出が徐々に行われるとともに会陰皮膚の急な伸展による裂傷を防ぐようにし、児頭第2回旋が近づき児後頭が恥骨結合下に来たらこれを介助して外し、ひきつづき第3回旋を介助します。

児頭が娩出されたら、直ちにガーゼで児の顔面、口唇付近を清拭し、児の呼吸開始とともに分泌物が気道内に入るのを防ぎます。

第3期では、児娩出に続いて直ちに新生児介助を行い、同時に第3期の介助をします。子宮内の胎盤が剥離すると、子宮底が上昇し、陰裂から脱出している臍帯の脱出部が延長するなどの胎盤剥離の徴候に注意し、胎盤が娩出されたらこれを両手に受け、卵膜の遺残が起こらないようにゆっくり回転させながら胎盤を娩出させます。

…と、簡単に書いていますが、実際は冷静に介助を行うことは難しいことであったろうと考えられます。無事に分娩を終えられて、何よりです。もしもの時のために、医学を学んでおく、というのも良い物なのかも知れませんね。

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