タレントの神田うの(34)が乳腺乳がん検診に行ったことを自身のブログで報告した。うのは「マンモグラフィー検査(乳房を挟んで写真を撮る検査)」と「エコー検査(ジェルを付けて超音波の検査)」をした結果、無事問題ナシで検査を終えた。

うのは医師からいくつか乳がんに関する知識を得たようで、一つは「日本人女性が生涯終えるまでに乳癌になる方の率は20人に1人」ということ。ちなみに欧米では8人に1人だという。

そして、医師によると、男性でも乳がんになるのだという。うのは「へ〜男性でもなるんだ〜〜とちょっぴりビックリ致しました 割合はもちろんかなり少ないそうですが」と驚いている。

ちなみに、男性の乳がんは乳がん全体の1%で、乳輪周辺にしこりができるのだという。
(神田うの 乳癌検査し、男性も乳癌にかかると知る)


乳癌は、乳腺組織から発生する悪性腫瘍の99%を占めます。乳癌罹患は年間約4万人で、女性が罹る癌の中でトップであり、年々増加傾向にあります。年間死亡は約1万人で、罹患のピークが40〜50歳代にあります。

ちなみに、男性乳がんの発生頻度は女性乳癌100に対して1ほどの割合で、全乳癌の約1%となります。患者の平均年齢は60歳前後で女性より10歳以上高く、乳頭乳輪近傍で比較的早期なものが多いです。主訴としては腫瘤触知が最も多いですが、乳頭皮膚のひきつれや血性乳頭分泌も多いです。

乳がんは、働き盛りの女性の罹患する癌の中で、罹患率・死亡率とも第1位となっております。40歳以上の女性は是非とも、乳がん検診を受けていただきたいと思われます。

一般的な乳癌のスクリーニング検査としては、問診、触診、軟X線乳房撮影(マンモグラフィー)、超音波検査等が実施され、臨床的に疑いが生じると、生検が実施され組織学的診断により癌かそうで無いかが判別されます。早期がんの発見には、マンモグラフィ検診が有効です。乳癌の死亡率を下げるには、集団検診の受診率を上げることが不可欠とされています。

しこりの訴えがある場合は、その部位を念頭において、まず問診を行います。乳房腫瘤に気づくきっかけ、疼痛、乳頭分泌、腫瘤増大の有無を聴取し、さらに、月経状況、出産・授乳歴、乳腺疾患の既往、乳癌の家族歴、ホルモン補充療法の有無を聴取することが重要です。乳房腫瘤をきたす3大疾患は、乳癌、乳腺症、線維腺腫であり、これらを鑑別することが重要です。

問診の次は、視・触診を行います。腫瘤上の皮膚の陥凹(Delle)、浮腫、発赤、皮膚への癌の浸潤、潰瘍形成などが乳癌の所見としては有名ですが、これらは進行した癌でみられるようです。早期の乳癌や良性腫瘍、乳腺症などでは皮膚所見はほとんどみられません。

また、上肢を挙上したり、手を腰に当てて胸を張ったときに、乳房の一部に陥凹(slight dimple)が現れないかどうかをみておくことも必要となります。これは、Cooper(クーパー)靭帯に乳癌が浸潤し、皮膚との距離が短縮されたために起こる現象です。

乳房の触診は仰臥位で、両手を頭の後ろで手を組み、肘を張って、胸を張るようにした体位で行います。乳癌の特徴的な触診所見は、弾性がやや乏しい硬い腫瘤として触知し、表面は粗いか凸凹で、周囲の乳腺組織との境界がやや不明瞭となります。また、両側の鎖骨上窩と腋窩を触診し、リンパ節の腫脹の有無を調べることも重要です。リンパ節を触知した場合は、個数とともに、それぞれのリンパ節の大きさ、硬さ、可動性などを調べます。

具体的な検査については、以下のようなものがあります。
検査としては、超音波検査あるいはマンモグラフィーを行います。乳腺疾患の診断に基本的な画像検査は、この超音波検査と乳房単純X線写真(マンモグラフィ、MMG)であり、腫瘤を認めた場合には両者を行う必要があります。

超音波検査では、正常の乳腺は皮膚の下のエコー輝度の低い脂肪に囲まれたエコー輝度の高い均一な像として描出されます。一方、乳腺に腫瘍性病変があるとこの組織構成が崩されて、低エコーの像として描出されることが多くなります。7.5MHz以上の高周波振動子を使うことが望ましとされ、嚢胞や充実性腫瘤の質的診断に有効であるといわれています。

マンモグラフィーでは、描出された腫瘤陰影と石灰化像から、その腫瘤の良・悪性を診断していくことになります。専用の器械で2方向撮影します。必要に応じて拡大スポット撮影などを追加します。異常乳頭分泌の場合には、乳管造影が有用です。

乳癌の典型的な像としては、放射状陰影(spicule)を有する不整形の腫瘤陰影で、周辺の透明帯(halo)を伴わないか、伴ったとしても不均一なものです。また、形状不整の集蔟した微小石灰化像は、乳癌を疑う所見となります。

病歴情報や身体所見、超音波検査やマンモグラフィーの結果に基づき、腫瘍の存在が疑われたときには穿刺吸引細胞診へ進みます(マンモグラフィー上の石灰化病変のみのものはマンモトーム生検を行うことも)。

穿刺吸引細胞診では、針付注射器で腫瘤を穿刺吸引し、スライドグラスに吸引内容を吹き付け、ただちにアルコール固定、Papanicolaou染色を行い検鏡します。診断は通常の細胞診と同様に細胞の異型度から、class (正常)から class (癌)の5段階で行われます。

乳管上皮の増殖性病変(3大疾患すべてでみられる)では、穿刺吸引細胞診による確定診断が困難な症例があります。その場合は、針生検(Sure-Cut針などの専用キットを用い、糸状の腫瘤組織を採取)による病理組織学的診断が有用であるといわれています。

また、多発乳癌あるいは乳管内進展の検索など、精査用画像診断としてはMRI、CTが有用であり、追加することも重要です。

まだまだ検診の受診率が低く、しこりにより発見されるケースが多いのが実情です。是非とも受診していただき、早期発見・早期治療が行えるようになれば、と思われます。

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