ハッスルしすぎた!? お笑いコンビ、レイザーラモンHGの住谷正樹(33)がプロレス「ハッスルツアー2009」に参戦して骨折し、東宝主催のミュージカル「ブラッド・ブラザーズ」を降板することになったことが31日、分かった。

所属するよしもとクリエイティブ・エージェンシーは、代役を立てて対応する。住谷は両手を高く挙げて「フォ〜!!」と叫びながらパフォーマンスする芸で人気を集めているが、プロレスラーとしても活躍している。

東宝などによると、住谷は30日夜、東京・後楽園ホールで行われた試合でトップロープからリング外にジャンプ。着地した場所にマットがなく、左足かかとを骨折した。

「ブラッド・ブラザース」では当初、双子で生まれた主役の兄、サミー役という準主役級で出演する予定だった。8月7日の初演を前に7月からけいこを始め、3日からは公演会場の東京・日比谷のシアタークリエでけいこに入るはずだった。
(ハッスルでレイザーラモンHG骨折、舞台降板)

踵骨骨折とは


踵骨骨折は、高所からの転落し足部から着地して受傷する場合が多いです。まさに、上記のケースはこのような、接地面から突き上げられるような外力を急激に受けたために起こったようです。

踵骨骨折は日常よく遭遇する骨折です。一方、距骨骨折は踵骨骨折に比較して稀となっています。踵骨骨折は具体的に、距骨骨折は交通事故、転落など比較的強い外力が加わったときに起こる骨折です。

踵骨骨折は骨折線が後距踵関節面に達しているかどうかで,関節外骨折と関節内骨折とに分類できる。代表的な分類法としてエセックス-ロプレスティ(Essex-Lopresti)分類やアーネサン分類(Arnesan classification)があります。また、関節内骨折に対してはCT検査を用いたSandersの分類が有用といわれています。

踵骨骨折の診断

踵骨骨折では、足関節周囲の疼痛、腫脹を訴えます。まずは問診で、どのような受傷機転であったのかを詳しく聞き取ることが重要となります。転落であれば踵骨骨折、内返し強制であれば距骨滑車部骨軟骨骨折、外側突起骨折が疑われます。

検査としては、X線写真やCT検査が行われます。
足関節正面、側面の単純X線写真を撮影し、踵骨骨折が疑われる場合は、これに踵骨軸写とAnthonsen撮影を追加します。注意深い読影が大切であり、踵骨骨折では骨折線が関節内であるか、関節外であるのかを診ます。

距骨滑車骨折が疑われる場合は、足関節正面を足関節底屈15°、30°、45°で撮影すると距骨滑車後方部の骨折がよくわかります。

次に、できればCT検査を行いたいところです。とくに踵骨関節内骨折の転位をみるのに効果的です。MRI検査は、距骨滑車部骨軟骨骨折の診断に効果的です。

踵骨骨折の治療

踵骨骨折の治療としては、以下のようなものがあります。
踵骨骨折では、一部を除き、基本的には関節内骨折であるので、正確な整復と早期関節可動域訓練を行うための確実な固定が必要となります。

踵骨骨折の大部分では、関節内骨折が占めます。従来、Westhues釘に代表されるX線イメージ下に整復してピン固定する方法が行われてきました。この方法は骨折形態の単純な場合はよい整復が得られますが、複雑な骨折では正確な整復位を得るのは難しいです。

そこで、最近では、足部外側をL字に皮切して踵骨を大きく展開して、骨折転位を直視下に正確に整復してプレート固定する方法が行われるようになってきています。

踵骨骨折の関節外骨折は、大きな転位がなければ、膝下ギプス固定を3〜4週行います。ですが、アキレス腱付着部の踵骨結節裂離骨折については骨片を観血的に整復固定する必要があります。

このような整復が不完全で関節面の不適合があると、外傷後関節症をひき起こし疼痛の原因となります。また、なるべく早期(1週程度)の関節ROM訓練によるリハビリが重要です。足関節底背屈訓練だけでなく、内外反訓練が行われます。

是非ともしっかりと静養なさって、リハビリなどを行っていただきたいと思われます。

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