Berryz工房の熊井友理奈がインフルエンザに感染。今週末に行われるコンサートを欠席することになった。

熊井は11月6日深夜に体調不良を訴え、翌7日に病院で受診。その結果インフルエンザに感染していることが判明し、しばらくの間静養が必要と診断された。

これにより、本日11月7日に愛知県勤労会館で開催されたコンサートを欠席。明日8日に大阪厚生年金会館で行われる公演も欠席する。なお、コンサートは同じくインフルエンザに感染した徳永千奈美を除く5人で予定どおり行われる。
(Berryz工房、熊井友理奈もインフル感染で公演欠席)

インフルエンザの検査・診断


インフルエンザは、1〜2日の潜伏期の後、突然の発熱(>38℃)、頭痛、全身の筋・関節痛などで発症し、鼻汁・鼻閉や咽頭痛、咳嗽などの呼吸器症状を呈します。

通常は、約1週間の経過で自然に軽快しますが、高齢者や慢性肺疾患などの基礎疾患をもつ患者では肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などによる二次性の細菌性肺炎を、小児では中耳炎を合併する場合があります。乳幼児における急性脳症は予後不良(死亡率15〜30%)といわれています。

A、B型では、粒子表面に赤血球凝集素(HA)とノイラミニダーゼ(NA)が存在します。A型インフルエンザウイルスにはHA(赤血球凝集素)とNA(ノイラミニダーゼ)の変異が特に多く、年によって流行するウイルスの型はかなり異なります。そのため、A型は世界的に大流行が起こる可能性が高いと言われています。

インフルエンザの検査には、
・インフルエンザウイルス迅速抗原検査
・ウイルス分離による証明
・RT-PCR法による遺伝子検出
・抗体検査
1)ペア血清について4倍以上の有意上昇
2)CF法:型特異型でA型あるいはB型を区別できる
3)HI法:HA蛋白質に対する抗体を測定するため株特異的に上昇
こうしたものがあります。

ウイルス抗原検出では、急性期はインフルエンザウイルスの排泄が発症前1日〜発症後4日くらいまでであり、この時期に採取した検体で、迅速診断キットを用いて測定します。

検体中のウイルス量が検出限界以下であれば、陰性となるので、臨床症状などからインフルエンザが疑われ抗原検出を必要とする場合には、他キットで再検する、もしくはウイルス分離、RT-PCR法を行います。回復期などでは、ウイルス排泄がなければ検出できません。

抗体測定は、急性期では抗体価はまだ上昇していない時期ですが、ペア血清用として採取して保存し、回復期血清と同時に測定します。ただ、ワクチン接種者での感染の場合、すでに抗体価が上がっているため、判断するにはペア血清を用います。回復期では、発症から2〜3週後の血清を用い、急性期血清と同時測定し、抗体価上昇をみます。

インフルエンザの治療


インフルエンザの治療としては、以下のようなものがあります。
インフルエンザの治療では、ノイラミニダーゼ阻害薬(タミフル、リレンザ)が用いられることもあります。インフルエンザA型・B型ともに有効で、罹病期間を短縮できるといわれています。アマンタジン(シンメトレル)はA型に対してのみ有効ですが、近年耐性化も進んでいます。

いずれも発症後48時間以内に投与開始する必要があります。タミフルは小児に対する適応が認められていますが、1歳未満の乳児に対する安全性は確立されていません。

また、タミフルの予防投与(1カプセル 7〜10日間)がインフルエンザ患者の同居家族や共同生活者で
1)高齢者(65歳以上)
2)慢性呼吸器疾患患者または慢性心疾患患者
3)代謝性疾患患者(糖尿病など)
4)腎機能障害患者
に対して行われることもあります(ただし、保険適応外)。今のところ、予防の基本はワクチン接種が良いのではないかと考えられます。

注意すべき点としては、解熱鎮痛薬を用いる場合は、Reye症候群や急性脳症との関連より、使ってはいけない薬があります。アスピリン(バファリン)やポンタール、ボルタレンは使用しない方が良いと考えられます。使用するのならば、アセトアミノフェン(カロナールなど)を用いるべきと言われています。

中耳炎や肺炎などの二次性細菌感染症に対しては、起炎菌や病態に応じた適切な抗菌薬を投与する必要があります。

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