以下は、ザ!世界仰天ニュースで取り上げられていた内容です。
「しゃっくりが止まらない男」として今年5月、仰天ニュースで紹介したクリストファー・サンズ、26歳。しゃっくりが始まったのは、2007年2月のことで、当時23歳だった。
10日経っても2週間経っても治まらず、病院でも原因はわからなかった。2年目に突入しても、しゃっくりが止まらなかった。仰天ニュースでは、クリスの「しゃっくりを止める方法を教えてほしい」というメッセージを放送すると、番組に400件もの投稿があった。
それを受け、今年7月7日にクリスは姉のドナさんと来日し、それらの方法に挑戦したが、残念ながらどれも効果は得られなかった。 翌日、茨城県にある病院のしゃっくりを研究している先生のもとを訪れ、検査をした。
すると、その日の夜、先生から電話が。それは彼の人生に関わる重大な問題なので、もう一度、より細かい検査を受けてほしいというものだった。急遽二日後に、病院へ向かい、再検査をすると、しゃっくりの原因が 脳腫瘍によるものだと判明した。 ショックは受けたクリスは、家族と相談するため帰国した。
クリスの担当となったイギリスの医師は、 自分が脳腫瘍の手術に関してイギリスで一番経験豊富だという。その話を聞いたクリスは、イギリスで手術を受ける決意をした。
9月上旬、脳腫瘍の手術が行われた。手術後には後遺症が残る可能性もあったが無事成功。腫瘍は3分の2が取れた。術後は左手に一時的な麻痺があるが、じきに治ると説明された。
まだ脳が腫れているため、時々しゃっくりは出るようだが、それもすぐに止まるということだった。そして11月14日再び仰天ニュースはクリスの元を訪ねた。
するとクリスは、ギターを弾いて見せてくれた。後遺症の心配はなさそうだった。クリスは近々、音楽活動を再開するという。
しゃっくり(吃逆)とは、横隔膜、肋間筋など呼吸筋の攣縮により急速な吸気が起こり、一瞬遅れて声門が閉鎖される現象を指します。
吸気が閉鎖している声門を急激に通過するために特有の音を発生するわけです。発症は、呼気の終わりや、呼気の始まる横隔膜の被刺激閾の最も高い時に生じます。
しゃっくり(吃逆)は、一過性のものと、長時間持続するものとに大別されます。一過性のものは機能的なものが多いですが、場合によっては上記のように持続するケースもあります。また、日常誰もが経験する良性吃逆と、持続性難治性の病的吃逆があります。
持続性しゃっくりには、中枢性吃逆、末梢性吃逆、反射性しゃっくり(主に腹部疾患に伴い、横隔膜が刺激され反射性に生じる)、神経性しゃっくり(ヒステリー、神経衰弱などが原因となる)などがあります。
しゃっくりが長時間持続すると、食物摂取困難、不眠、精神的疲労などをきたすこともあるので、その治療法を十分熟知しておく必要があります。
クリスさんのケースでも、食事もうまく取れず、苦労して胃に押し込んでも突き上げるしゃっくりですぐに戻してしまうことが多く、ひどい胸やけに苦しんだそうです。また、呼吸困難に陥ることもあったそうです。そのため、胃−食道での逆流を防ぐため、胃−食道接合部を形成し、逆流防止手術を行ったそうです。
中枢性吃逆では、第3〜第5頸髄以上の中枢性病変によって呼吸中枢や横隔神経の脊髄中枢が刺激されて生じます。
具体的には、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷などで脳圧亢進が起こって生じている場合や、髄膜炎、脳炎、脳梅毒などが原因で炎症が起こっているケース、アルコール中毒、尿毒症、糖尿病性昏睡、敗血症、低血糖、アルカローシス、ショックなどで起こるケースがあります。
しゃっくり(吃逆)の治療としては、以下のようなものがあります。
「しゃっくりが止まらない男」として今年5月、仰天ニュースで紹介したクリストファー・サンズ、26歳。しゃっくりが始まったのは、2007年2月のことで、当時23歳だった。
10日経っても2週間経っても治まらず、病院でも原因はわからなかった。2年目に突入しても、しゃっくりが止まらなかった。仰天ニュースでは、クリスの「しゃっくりを止める方法を教えてほしい」というメッセージを放送すると、番組に400件もの投稿があった。
それを受け、今年7月7日にクリスは姉のドナさんと来日し、それらの方法に挑戦したが、残念ながらどれも効果は得られなかった。 翌日、茨城県にある病院のしゃっくりを研究している先生のもとを訪れ、検査をした。
すると、その日の夜、先生から電話が。それは彼の人生に関わる重大な問題なので、もう一度、より細かい検査を受けてほしいというものだった。急遽二日後に、病院へ向かい、再検査をすると、しゃっくりの原因が 脳腫瘍によるものだと判明した。 ショックは受けたクリスは、家族と相談するため帰国した。
クリスの担当となったイギリスの医師は、 自分が脳腫瘍の手術に関してイギリスで一番経験豊富だという。その話を聞いたクリスは、イギリスで手術を受ける決意をした。
9月上旬、脳腫瘍の手術が行われた。手術後には後遺症が残る可能性もあったが無事成功。腫瘍は3分の2が取れた。術後は左手に一時的な麻痺があるが、じきに治ると説明された。
まだ脳が腫れているため、時々しゃっくりは出るようだが、それもすぐに止まるということだった。そして11月14日再び仰天ニュースはクリスの元を訪ねた。
するとクリスは、ギターを弾いて見せてくれた。後遺症の心配はなさそうだった。クリスは近々、音楽活動を再開するという。
しゃっくり(吃逆)とは
しゃっくり(吃逆)とは、横隔膜、肋間筋など呼吸筋の攣縮により急速な吸気が起こり、一瞬遅れて声門が閉鎖される現象を指します。
吸気が閉鎖している声門を急激に通過するために特有の音を発生するわけです。発症は、呼気の終わりや、呼気の始まる横隔膜の被刺激閾の最も高い時に生じます。
しゃっくり(吃逆)は、一過性のものと、長時間持続するものとに大別されます。一過性のものは機能的なものが多いですが、場合によっては上記のように持続するケースもあります。また、日常誰もが経験する良性吃逆と、持続性難治性の病的吃逆があります。
持続性しゃっくりには、中枢性吃逆、末梢性吃逆、反射性しゃっくり(主に腹部疾患に伴い、横隔膜が刺激され反射性に生じる)、神経性しゃっくり(ヒステリー、神経衰弱などが原因となる)などがあります。
しゃっくりが長時間持続すると、食物摂取困難、不眠、精神的疲労などをきたすこともあるので、その治療法を十分熟知しておく必要があります。
クリスさんのケースでも、食事もうまく取れず、苦労して胃に押し込んでも突き上げるしゃっくりですぐに戻してしまうことが多く、ひどい胸やけに苦しんだそうです。また、呼吸困難に陥ることもあったそうです。そのため、胃−食道での逆流を防ぐため、胃−食道接合部を形成し、逆流防止手術を行ったそうです。
中枢性吃逆では、第3〜第5頸髄以上の中枢性病変によって呼吸中枢や横隔神経の脊髄中枢が刺激されて生じます。
具体的には、脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷などで脳圧亢進が起こって生じている場合や、髄膜炎、脳炎、脳梅毒などが原因で炎症が起こっているケース、アルコール中毒、尿毒症、糖尿病性昏睡、敗血症、低血糖、アルカローシス、ショックなどで起こるケースがあります。
しゃっくり(吃逆)の治療
しゃっくり(吃逆)の治療としては、以下のようなものがあります。
対処的には、
また、持続するしゃっくりの場合、薬剤の投与を行い、ジアゼパム、メトクロプラミド、フェノバルビタールなどの注射を行います。他にも、硫酸アトロピンを皮下注したり、二硝酸イソソルビドを舌下投与したりします。
これらの方法でも効果がなく、長期に持続する時は、場合によっては外科的手術により、横隔膜神経の切断が行われることもあります。
横隔膜は、腹式呼吸時に用いられ、収縮すると空気を吸い込む作用があります。横隔膜の運動神経は一対の横隔膜神経で、肺門の前方を下降して、左右の横隔膜に分布します。
横隔膜神経の麻痺や損傷において、片側性では無症状のことが多く、胸部X線写真で麻痺側の横隔膜挙上をみることがあります。呼吸による横隔膜運動は消失しています。両側性では、呼吸困難、特に仰臥位で増強する呼吸困難が特徴的で、横隔膜の奇異性運動などがみられます(両側の横隔麻痺では、肺胞換気量が維持できず人工呼吸が必要となる)。
上記のケースでは、呼吸中枢付近に発生した脳腫瘍が原因であり、その手術により改善がみられたそうです。こうした器質的な原因があることもあり、持続するしゃっくりの場合は、しっかりと検査を行うことが勧められます。
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しゃっくりが止まらなかった少女、37日目にようやく止まった
1)注意をそらせたり、急に驚かせたり、痛み刺激を与える。といった方法が用いられます。
2)指で舌をできるだけ前に引き出す(舌牽引法)、深呼気の終わりに声門を閉じさせ努責させる(Valsalva法)。
3)氷水を飲ませる、アンモニアなどの強い臭いをかがせる。
4)経鼻的にネラトンカテーテルを咽喉頭部まで挿入し、ネラトンカテーテルを引いたり入れたりして咽喉頭部に刺激を与える(鼻咽腔刺激法)。
5)胃にチューブを挿入する(咽喉頭部の刺激と胃内に貯まっている空気、胃液を吸引して刺激をとる)。
また、持続するしゃっくりの場合、薬剤の投与を行い、ジアゼパム、メトクロプラミド、フェノバルビタールなどの注射を行います。他にも、硫酸アトロピンを皮下注したり、二硝酸イソソルビドを舌下投与したりします。
これらの方法でも効果がなく、長期に持続する時は、場合によっては外科的手術により、横隔膜神経の切断が行われることもあります。
横隔膜は、腹式呼吸時に用いられ、収縮すると空気を吸い込む作用があります。横隔膜の運動神経は一対の横隔膜神経で、肺門の前方を下降して、左右の横隔膜に分布します。
横隔膜神経の麻痺や損傷において、片側性では無症状のことが多く、胸部X線写真で麻痺側の横隔膜挙上をみることがあります。呼吸による横隔膜運動は消失しています。両側性では、呼吸困難、特に仰臥位で増強する呼吸困難が特徴的で、横隔膜の奇異性運動などがみられます(両側の横隔麻痺では、肺胞換気量が維持できず人工呼吸が必要となる)。
上記のケースでは、呼吸中枢付近に発生した脳腫瘍が原因であり、その手術により改善がみられたそうです。こうした器質的な原因があることもあり、持続するしゃっくりの場合は、しっかりと検査を行うことが勧められます。
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