コヨーテ(Koyote)のメンバー兼写真作家のベッカ(28、ペク・ソンヒョン)が脳腫瘍と診断されていたことが明かされた。

9日、側近などによると、ベッカは最近病院で脳に拳ほどの大きさの腫瘍があるという診断を受け、総合病院で精密検査を受けていると伝えた。ベッカは普段から頭痛に苦しんでおり、急に気絶するなどの症状もあったと側近は伝えた。ベッカはすぐに手術を受ける予定。

今年10月15日入隊したベッカはソウル中央地方裁判所で共益勤務要員としてに勤務中だった。最近病状が悪化し休暇をとっていた。
(グループ“コヨーテ”ベッカ、脳腫瘍と診断)

脳腫瘍とは


脳腫瘍とは頭蓋内に発生する新生物の総称であり、原発性脳腫瘍と転移性脳腫瘍に大別されます。

原発性脳腫瘍は、年間10万人当たり約10人程度発生するといわれています。男女差はなく、発症年齢は 5〜15歳と40〜50歳の2つのピークをもつといわれ、欧米に比較して日本では松果体の未分化胚細胞腫が多いといわれています。

原発性脳腫瘍の約1/3が脳内から発生する神経膠腫であり、脳内に浸潤性に発育するため根治的手術が不可能なため基本的に悪性と考えられます。

脳実質由来の神経膠腫、脳を包む髄膜から発生する髄膜腫、脳神経鞘から発生する神経鞘腫、脳下垂体前葉から発生する下垂体腺腫で原発性脳腫瘍の80%を占めます。

頭蓋内ではあるが脳実質外に発生する腫瘍としては髄膜腫(約25%)、下垂体腺腫(約15%)、神経鞘腫(約10%)が重要であり、これらは脳を圧排しながら成長するので根治的手術も可能であり良性腫瘍とされます。

それ以外に頭蓋咽頭腫(鞍上部)、胚細胞腫(松果体部、鞍上部など)、中枢神経系悪性リンパ腫などがあります(それぞれ約3%)。頭蓋咽頭腫、胚腫・胚細胞性腫瘍などは本邦に比較的多いです。近年では、悪性リンパ腫も増加傾向にあります。

脳腫瘍の診断


診断としては、以下のように行います。
脳腫瘍の症状は、頭蓋内圧亢進症状と局所神経症状があります。一般に脳腫瘍の症状は徐々に進行することが多く、急激な発症はむしろ血管障害を疑わせます。

しかし、脳室内腫瘍や小脳腫瘍は、急性水頭症による急激な頭蓋内圧亢進による意識障害をきたすことがあります。脳内病変がある場合、痙攣発作の原因となります。

痙攣発作は一般的には良性腫瘍に多くみられ(刺激性病変)、初発症状の場合も少なくありません。悪性腫瘍では痙攣発症も稀ではないが、麻痺などで発症することも多いです。
 
下垂体や松果体近傍の腫瘍(下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫など)では内分泌障害が初発症状となることもあります。下垂体近傍腫瘍では視力・視野障害で発見されることも多いです。

髄膜腫の好発部位は大脳半球部円蓋部、傍矢状部、大脳鎌、蝶形骨縁、小脳テント、鞍結節などであり、50歳以降の女性に多い。神経鞘腫は8割が小脳橋角部に発生し、聴力障害を初発症状とすることが多いです。

主な腫瘍のCTおよびMRI所見では、いずれの場合も単純撮像では腫瘍周辺浮腫がよく描出され(CTでは脳実質より低吸収域、MRIではT1強調画像で低信号、T2強調画像で高信号)、造影剤投与により浮腫の中に腫瘍そのものが造影されてくるのが一般的です。

CT、MRIの所見から脳腫瘍の診断は比較的容易になってきましたが、すべての腫瘍性病変の確定診断は手術による腫瘍組織の病理学診断によってなされ、治療も原則としては、確定診断後に行われます。ただ、良性腫瘍では手術のみで診断・治療が完了することも多いです。

28歳と若年であるため、是非とも治療が成功して復帰されることが望まれます。

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