キングコングの西野亮廣が、左足首のじん帯を損傷と肋骨にひびが入るけがをしてしまい、医師から「絶対安静」を命じられていることが明らかになった。公式ブログ「西野公論」の3月27日付けエントリーで報告している。

エントリー「貧弱男の奮闘記」によると、以前、転倒した際に痛めた左足首の痛みがなかなかひかず、「すぐに足が変な方向に折れる」ため病院で診察を受けたところ、じん帯が切れていることが判明。さらに胸の痛みもあったことからレントゲンとCTスキャン(※結果は後日)による検査を受けた結果、「おそらくアバラ骨にひびが入っている」と告げられたそうだ。

医師からは「絶対安静」を命じられており、4月からは「作業部屋にこもるとしよう」「しばらくの間は呑みに行く回数は少し減るかも」とも。ちなみに現在は「それにしても寝返りをうつと地獄的に胸が痛む。いちいち面倒だ」と、かなりの痛みがある状態らしい。
(キングコング西野亮廣がじん帯損傷していた、ジョギング中にコケる。)

足関節の靱帯損傷とは


足関節の靱帯損傷では、多くは内がえし捻挫で足関節外側靱帯を損傷しやすいといわれています。こうした捻挫や靱帯損傷は、1日につき1万に1人の割合で受傷する高頻度の外傷であり、スポーツでの受傷が多いです。

足関節は、距骨下関節との複合体として三次元的な関節運動が可能となっています。距骨下関節は外がえし方向に可動域が少なく、骨性に安定していますが、内がえし方向には可動域が大きく、距踵関節間の靱帯が安定性を支えています。

そのため、足関節捻挫の多くは足関節底屈内反の内がえし捻挫であり、足関節外側靱帯、とくに底屈位で緊張する前距腓靱帯を損傷しやすく、さらに重症となると踵腓靱帯も損傷することになってしまいます。また、同時に距踵関節間の靱帯を損傷することも多いです。

このような運動による受傷する靱帯が異なるため、受傷機転を質問することで、ある程度は損傷靱帯が類推できます。また、初めての捻挫か反復性かは治療方針の決定に重要です。反復する捻挫の場合、足関節に不安定感がないか、関節弛緩性の有無、神経・筋に関する疾患の既往がないかを聞くことが重要となります。スポーツレベル、種目を聞いておくことも必要で、これらは後療法やリハビリテーションにかかわります。

靱帯損傷の診断と治療


診断および治療は、以下のように行います。
新鮮損傷靱帯を診断する上で重要なポイントは、?圧痛部位?受傷機転と同じ方向に軽い力を加えることによる痛みの誘発です。受傷機転と損傷靱帯との関係を理解し診断します。

損傷靱帯の重症度を診断するのは、皮下出血や腫脹の程度です。皮下出血が早期よりある場合や腫脹の著明な場合は、靱帯断裂を考えます。前距腓靱帯は内がえし時外果前縁に靱帯の緊張を触れることが可能なため、受傷直後の腫脹が少ない時期では断裂を確認できます。

触診でわからない場合は踵骨を前方に引き出し、前方移動不安定性がないかを確認します。単純X線写真は、骨折との鑑別のため必要となります。

靱帯断裂を疑わない新鮮損傷例では、弾性包帯固定などで10日ほどの患肢安静で良いですが、少しでも断裂を疑う所見のある症例には、機能的装具療法を行います。機能的装具療法をうまく行えば、足関節・距骨下関節複合体の不安定性なく靱帯修復が行われ、靱帯不安定性の愁訴を残す例はほとんどないといわれます。

受傷後24〜48時間以内は、テーピングによる中間位固定で可及的アイシングに努めます。受傷直後患肢荷重可能な症例には内外反制動可能な装具固定を、不能な症例にはU字型ギプス副子固定を行い歩行許可します。U字型ギプス副子は歩行が容易となればこの時点で機能的装具に変えます。装具は入浴と就眠時以外、受傷後5〜6週ころまで着けるようにします。

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