体調不良の為ダウンしていた大塚愛が、ラジオ番組「COROLLA presents LIFE-LOVE CiRCLE」で元気な声を聴かせてくれた。

大塚愛は4月6日未明体調不良で緊急通院し、医師から「急性腹症の疑いがある」と言われ、検査などのため仕事をキャンセルし、治療に努めていた。

そんな大塚愛が4月10日放送の、ラジオ番組「COROLLA presents LIFE-LOVE CiRCLE」で元気な声を聴かせてくれた。まず番組のオープニングは大塚自身の謝罪の声から入った。また今回の病気についても「風邪をひいても仕事を休むことはなかたっけど、動けなかった」と歩けず、車いすにも乗れなかったと、壮絶な症状の辛さなども語った。

治療の際は点滴を急ピッチで行い、その甲斐あってか今回仕事復帰を果たした。
「本当に自分について、管理しなきゃアカンな」「みなさん、こうならないように気を付けてください」と、完全復活した大塚愛は元気に話していた。また病気中には「多くの人に支えられていたということに気づかされた」ということも語っている。

今回の体調不良で多くの仕事のキャンセルが続いた。そのことから、彼女自身気づかされたものがあったと話している。その後「大変申し訳ありませんでした。」と述べると、4月7日リリースの自身の新曲「ゾッ婚ディション」の曲紹介をした。

関西弁がとても親しみやすく、シャキシャキした彼女の声は多くのリスナーに元気を与えてくれる。番組内の大塚愛の元気な声に、大勢のファンが胸をなで下ろしたに違いない。彼女にはやっぱり笑顔と元気な声が似合う。
(「歩けないほど辛かった」大塚愛、ラジオ番組で復活!)

急性腹症とは


急性腹症とは、突然に激しい腹痛を訴える患者さんの状態から、確定診断がつく前に救命的治療として、緊急手術などを必要とする場合があり、こうした場合、仮の診断名として"急性腹症"としています。

CT検査などの検査ができなかった昔、たとえば十二指腸潰瘍穿孔として診断はついていませんが、救命目的に開腹する場合、術前診断は「急性腹症」、術後診断は十二指腸潰瘍穿孔となります。

最近では診断技術が進んだので、十二指腸潰瘍穿孔などを急性腹症として開腹することはほぼ無いといえるでしょう。しかし、現在でも、早期診断が困難で、緊急度が高いものに、急性腸間膜血管閉塞症、特発性胆嚢穿孔、大腸憩室穿孔などがあり、これらを"急性腹症"と呼ぶことはあります。

また、最近は急性腹症という場合、単に外科的適応のある腹部疾患のみならず内科的保存療法でもよい腹部疾患も含めていることもあります。つまり、腹痛=急性腹症という広義の解釈が一般的となっています。

急性腹症を考える場合、以下のようなことに注意する必要があります。
腹痛は、救急患者の主訴の中で、発熱とともに最も多いものの1つです。また、きわめて診断の難しい主訴の1つであるということもできます。腹痛を訴える場合、重要なことは、その腹痛が外科的処置を必要とするのか、それとも内科的保存的療法でよいのかを判断することにあります。

腹痛を診察するにあたって大切なことは、外科的(手術)適応を見落とさないことです。手術を要するもの(狭義の急性腹症)と、手術をしなくてもよい(してはいけない)ものとを、常に考慮します。

そのためには、1)ショック症状、2)イレウス(腸閉塞)症状、3)腹膜刺激症状の3点を念頭におきながら診察を進めます(これらがある場合、手術を考慮しなければならないような重傷な疾患である可能性があります)。

まず、ショック状態の把握を行います。顔面蒼白、額の冷汗を呈している場合、以下の鑑別を行います。
・出血によるショック状態の現れか:血圧低下、頻脈、浅く速い呼吸、意識低下
・嘔吐と激しい疼痛のための反応か。
・敗血性ショック(腹膜炎や胆管炎など)によるものか:血圧低下、頻脈、眼窩陥凹、鼻翼呼吸、不穏状態、発熱


他にも、鑑別のためには腹痛の部位と性状、そして随伴症状(特に悪心、嘔吐を伴っていないか)、腹部の腫瘤や腹部膨満はないか、などを鑑別します。

どのような疾患だったのかは分かりませんが、あまり無理なさらずに、しっかりと治療を行っていただきたいと思われます。

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