落語家の桂春団治さん(81)が腸閉塞のため27日に大阪市内の病院に入院したことが28日、分かった。

所属事務所によると春団治さんは1〜2週間入院する予定で、29、30日に大阪府池田市で予定されていた「第12回いけだ春団治まつり」は休演する。
(春団治さん、腸閉塞で入院)

腸閉塞(イレウス)とは


腸閉塞(イレウス)とは、なんらかの原因により腸管の通過障害が生じ、腸管内容の肛門側への輸送が障害された状態を指します。緊急に外科的処置を必要とする腹部疾患のなかでは、急性虫垂炎に次いで多く、その約2割を占めるとされています。70歳以上の高齢者では、イレウスが最も多いです。

イレウスは、器質的な原因で閉塞されて起こる機械的イレウスと、器質的な原因が認められず腸管を支配している血管神経の障害に基づく腸管の運動障害による機能的イレウスに大別されます。

機械的イレウスはさらに腸管内腔のみが閉塞されている単純性イレウスと、腸管内腔の閉塞に加えて、この腸管の血行障害を伴う複雑性イレウスとに分けることができます。機能的イレウスは腸管運動麻痺による麻痺性イレウスと、腸管の一部が持続的に痙攣することによる痙攣性イレウスに分けられます。

腸管の閉塞による症状としては、悪心・嘔吐、疝痛性の腹痛、腹部膨隆、排便・排ガスの停止などがあります。また、脱水、電解質異常による全身症状として、口喝、全身倦怠感、脱力感などがあります。

身体所見としては、腹部所見で腹部膨隆、圧痛がみられます。腹膜炎を伴うとBlumberg(ブルンベルグ)徴候(腹部を押したときよりも離した方が痛みが増強する)や筋性防御などがみられます。

聴診により、単純性イレウスでは腸雑音の亢進、金属性雑音の聴取されます。複雑性イレウスでは初期は腸雑音の亢進、進行すると減弱・消失します。麻痺性イレウスでは腸雑音の減弱・消失がみられます。

脱水・電解質異常による所見としては、皮膚・粘膜の乾燥、脈拍数・呼吸数の増加、血圧の低下などがみられます。

腹部単純X線撮影では多量の腸管ガス像と立位像で鏡面像(ニボー)を認めます。消化管造影検査で閉塞部位やその性状を診断します。小腸造影は通常イレウス管より水溶性造影剤を用いて施行します。大腸閉塞が疑われる場合や腸重積の整復のためには注腸造影が施行されます。

腹部超音波・CT検査では、腸管の拡張像、閉塞の原因となる腫瘤や結石像、腸重積では重積像(同心円状の腫瘤像)などを認めます。

治療としては、以下のようなものがあります。

腸閉塞(イレウス)の治療


まず、全身状態の改善を行います。水分、電解質の補正、経静脈栄養、ショックに対する治療などを行います。そして、吸引減圧療法として、イレウス管を経鼻的に空腸まで挿入し吸引することにより、腸管の減圧をはかります。

また、手術適応は複雑性イレウスでは急速に病状が悪化するため、早急な外科手術が必要となります。単純性イレウスでも、保存的治療で改善がなければ外科手術を行います。

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