夫婦漫才の宮川大助・花子の長女で、漫才師さゆみ(33)が、都内の病院で、甲状腺腫瘍の摘出手術を受けたことが12日、分かった。

さゆみは先月26日に入院し、同28日に6センチ大の腫瘍を摘出。検査の結果、良性と判明し、今月8日に退院した。今日13日、都内の病院で検診を受け、ニッポン放送「上柳昌彦 ごごばん!」に花子とともに出演し、仕事復帰する。

さゆみは約7年前から、甲状腺にある腫瘍に気づいており、定期的に検査を継続していたが、大きさが5センチを超えたため、手術を決意。知人から病院を紹介され、仕事が落ち着いた先月末、入院した。

さゆみは「無事に退院することができました。入院中は多くの方々に勇気や元気をもらい、すごく感謝しています」とコメントした。
(大助・花子長女さゆみ、腫瘍摘出手術成功)

甲状腺腫瘍とは


甲状腺腫瘍には良性および悪性(癌)の腫瘍があります。良性腫瘍は、濾胞腺腫、腺腫腺腫様甲状腺腫、機能性結節に分類されます。ほとんどは濾胞腺腫です。

甲状腺癌には乳頭癌、濾胞癌、未分化癌、髄様癌がんがあり、そのほかに悪性リンパ腫が甲状腺にできることがあります。

甲状腺の良性腫瘍は、大部分が濾胞性腺腫です。腫瘍が大きくならなければ何の症状も出ません。

手術が必要と判断されるのは、大きくなってきて美容上問題になったり、徐々に大きくなってきたり、気管や食道を圧迫したりした時や、甲状腺ホルモンを過剰分泌しているような場合です。

濾胞腺腫であれば、甲状腺濾胞癌との区別が難しいということがあります。ですので、3cm以上の大きさ、サイログロブリンが1000以上、細胞診でクラス3b以上、などの場合には、手術適応があると言われています。

手術前の検査としては、以下のようなものがあります。
腫瘍の良・悪性をみるための診断方法は、超音波検査と穿刺吸引細胞診があります。
まず、超音波ですが、甲状腺の良性腫瘍は大部分が濾胞性腺腫で、辺縁は滑らかで、狭い低エコー帯を示すことが多いといわれています。内部エコーは均一ですが、中央部に嚢胞変性等を伴うことも多いです。内部がほとんど嚢胞化している腫瘤の大部分は良性ですが、一部に悪性病変が存在することもあるので注意が必要です。

甲状腺癌の大部分(80%前後)は乳頭状腺癌で、辺縁は不整、内部は低エコー充実性で砂粒小体と呼ばれる微細な点状高エコーを示したり、内部の嚢胞変性や石灰変性による不整なエコーを伴うことがあります。

こうした所見だけではやはり、良・悪性の判断は難しいので、穿刺吸引細胞診で実際に腫瘍部分をとってきて診ることになります。その後、どういった疾患なのか確定されます。

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