俳優の金子賢が12日、ノロウイルスに感染したことを自身のオフィシャルブログで明かした。キッズ・リターン [DVD]

12日付のブログで4日前から胃痛を抱えていることを明かした金子。以前に急性胃腸炎になった経験から病院で診断を受けたところ、ノロウイルスの感染が原因であることが判明したという。

ノロウイルスの感染の場合、主症状として嘔吐や下痢を繰り返すことなどが知られているが、金子は「ノロウイルスで4日普通に動いてた」といい、自身でも驚きを隠せない様子。医者から3日間の絶食を言い渡されたといい、「痩せるな」とつづっている。
(金子賢、ノロウイルス感染で3日間絶食)

ノロウイルスとは


ノロウイルスは、急性胃腸炎を引き起こすウイルスの一種です。カキなどの貝類による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や嘔吐物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染します。経口感染した胃腸炎ウイルスは、十二指腸から小腸にかけての腸管絨毛上皮細胞に感染し、発熱や嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸炎症状を引き起こします。

症状の始まりは突発的に起こることが多く、夜に床につくと突然腹の底からこみ上げてくるような感触と吐き気を催し、吐いてしまうことが多いです。それも一度で終わらず何度も激しい吐き気が起り、吐くためにトイレのそばを離れられないほどだそうです。ちなみに、ノロウイルスでは、上腹部痛と激しい嘔吐を伴う頻度が高いといわれています。

無理に横になろうとしても気持ち悪くて横になれず、吐き気が治まった後は、急激且つ激しい悪寒が続き、さらに発熱を伴うこともある。これらの症状は通常、1、2日で治癒し、後遺症が残ることはありません。ただし、免疫力の低下した老人では、死亡した例(吐いたものを喉に詰まらせることによる窒息、誤嚥性肺炎による死亡転帰)も報告されています。

ノロウイルスの治療


ノロウイルスの治療としては、以下の様なものがあります。
ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬は存在しません。下痢がひどい場合には水分の損失を防ぐために輸液などを対症療法的に用います。経口摂取できるのなら、スポーツドリンクなどで十分に水分を摂って休む、ということが重要になってきます。

特に注意したいのが脱水です。消化管では1日に約7〜8Lの水分が分泌されています。分泌された水分の多くは腸管で再び吸収され、残った約0.2Lが便として排泄されています。ですので、ひどい下痢の場合、消化管への過剰な水分分泌あるいは再吸収の障害により、体内から水分が失われ脱水となります。

軽症であれば、スポーツ飲料による経口補液を行い、重症であれば点滴が必要となります。腹痛が激しいときには鎮痙薬、嘔吐に対しては制吐薬を用います。ただ、止痢薬は体内の毒素や微生物を排出する機構を止めてしまうおそれがあり、使用は最小限度にとどめるべきであるといわれています。

ご家庭の場合ならば、予防としては、薬用せっけんを使った流水での手洗いと、一般家庭にもある塩素系漂白剤による食器やまな板などの消毒が重要です。特に、患者発生後には、感染の拡大を防ぐために、ウイルスを大量に含む患者の便や嘔吐物のついたものはしっかりと塩素系漂白剤などを用いて洗うことが重要です。