「造顔マッサージ」を提唱したことで知られるビューティ・アーティザン(美の職人)の田中宥久子さんが19日、都内の病院で亡くなった。享年67歳。死因は肺がんだと報じられている。最終形メソッド・整顔エクササイズ〜美に生涯を捧ぐ 田中宥久子のLast Page〜(DVD付き)
 
21日、田中さんのオフィシャルブログに所属事務所が訃報を掲載。かねてより病気療養をしながらブログを続けてきたという田中さんは「ブログを楽しみにしていただいている方々に対し、『伝えたいことがたくさんあるのになかなか更新できなくて申し訳ない』と常々申しておりました」とのこと。美に対する集大成となる本「最終形メソッド・整顔エクササイズ〜美に生涯を捧ぐ 田中宥久子のLast Page〜」の発売を22日に控えての悲報となった。
 
田中さんはフリーランスのヘアメイクアップアーティストとして、映画やテレビなど映像の世界で活動。第3回ゆうばり国際映画祭ではビューティスピリット賞を受賞している。その一方で、圧力をかけて筋肉を強化し顔を造りかえる「造顔マッサージ」を16年かけて完成させ、近年は映像はもちろんのこと、テレビ、ラジオ、雑誌、講演会、書籍など多岐にわたって活躍していた。
(「造顔マッサージ」田中宥久子さんが死去 享年67歳)

肺癌になった有名人


肺癌になった有名人としては、
スピッツ・三輪テツヤさん
勝野七奈美さん
三遊亭円楽さん
筑紫哲也さん
岩田安生さん
井上ひさしさん
つかこうへい さん
ジョー山中さん
梨元勝さん
シルヴィアさん
野沢那智さん
高峰秀子さん
杉浦直樹さん
山内賢さん
古谷一行さんなどです。
多くの方々が肺癌になっておられます。

肺癌とは


肺癌は、その生物学的特徴から、小細胞癌と非小細胞癌に分けられます。非小細胞癌とは、主に腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌からなります。

肺癌は非小細胞癌(腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌)が約85%、小細胞癌が15%を占めます。病因は喫煙による影響が最も強く、発症危険率は喫煙本数と比例するといわれています。喫煙指数(1日に吸う本数 × 年数)が800を超えると肺癌の危険が高くなるといわれています。

肺癌の場所による分類としては、区域気管支より中枢側に発生したものを中枢型、末梢側に発生したものを末梢型といいます。中枢型には扁平上皮癌と小細胞癌が目立ち、男性例が多く、喫煙との関連が高いです。一方、末梢型では腺癌が目立ち、女性が比較的多く、喫煙との関連は低いといわれています。

小細胞癌は、原発性肺癌の15%を占め、きわめて悪性度が高く、発見時にすでに遠隔臓器への転移や肺門縦隔リンパ節転移をみることが多いといわれています。

小細胞肺癌は、重喫煙者で男性に多いです。多くは肺門型(縦隔のある中心部付近に発生しやすいです。ちなみに肺門とは、左右の肺の内側面中央にある部分で、第5から第7胸椎の高さに相当する)で、区域枝から亜区域枝の上皮の基底膜近辺に発生し、気管支粘膜下を長軸方向に浸潤増殖するという特徴があります。

非小細胞肺癌の腺癌は、肺癌全体の約40%を占め、最も頻度の高い組織型です。女性肺癌の80%は腺癌であり、非喫煙者が多いです。ほとんどの症例で気管支肺胞系の末梢に発生し、孤立結節型の増殖を示し、画像上、結節影を形成します。

肺癌の治療


肺癌の治療としては、以下の様なものがあります。
肺癌の治療法としては、主に3種類のものがあります。外科療法、放射線療法、抗癌剤による化学療法です。治療法の選択は、癌組織型、進展度(staging)、performance status(一般全身状態)、肺肝腎などの主要臓器機能、合併症の有無、により左右されます。

小細胞肺癌は、早期に転移をみることが多く、放射線治療の観点から一照射野か否かの基準として、「限局型」(limited disease; LD)、「進展型」(extensive disease; ED)の分類が用いられることが多いです。早期で手術が可能な場合以外、化学療法と放射線療法が基本となります。

非小細胞癌の場合、I期〜IIIa期の一部が対象となりますが、化学療法の併用が必須とされ、通常3〜4コースの併用化学療法が行われます。手術成績は、I期での5年生存率60〜70%、II期30〜40%です。しかし、心臓や肺の機能障害がある場合は手術ができないこともあります。

放射線療法は、小細胞肺癌の場合、全身状態がよく、70歳以下で、限局型が対象であり、抗癌剤(シスプラチン CDDP+エトポシド VP-16など)との同時併用治療が行われます。放射線治療の総線量は50〜55Gyであり、成績として、中間生存期間が14〜18ヶ月、2年生存率30〜40%、5年以上生存率は15〜20%となっています。

非小細胞癌の場合、手術できないI期からIIIa期、胸水を認めないIIIb期が対象となります。肺癌の場合、通常は身体の外から患部である肺やリンパ節に放射線を照射します。一般的に1日1回週5回照射し、5〜66週間の治療期間が必要です。最近では、1日2回週10回、あるいは1日3回週15〜21回照射する多分割照射も試みられています。

その他、化学療法も行われます。抗癌剤治療は、小細胞肺癌では有効であり、多くの場合癌は縮小し、消失することもあります。ですが、小細胞肺癌は早くみつかっても既にほかの臓器へ転移していることが多く、治療がよく効いた後も再発する場合も多いです。

最近では、分子標的治療薬としてイレッサやザーコリなども発売され、使用されつつあります。肺癌の治療選択肢はかなり広がってきております。