俳優で声優の西沢利明が11日午前3時8分、膀胱癌のため死去していたことが16日、明らかになった。77歳。北海道出身。ザ・ガードマン シーズン1(1966年度版) 5 [DVD]

所属事務所からマスコミ各社にFAXで知らされた。それによると1年半前、膀胱ガンの告知を受けたものの、本人の希望で公表せず闘病していた。

3月28日に胸が苦しくなり入院したところ、当初は右肺の気胸と診断されたものの左肺にガンが転移していることが発見された。4月10日まではまだ食欲もあり、座って食事を取るなどしていたところ、日が変わって容態が急変した。
(俳優の西沢利明さん、膀胱ガンで死去)

膀胱癌の有名人


膀胱癌になった有名人としては、
・松田優作さん
・立花隆さん
・菅原文太さん
・山本集さん
などがいらっしゃいます。

膀胱癌とは


膀胱癌とは、膀胱粘膜から発生する癌であり、90 %以上は移行上皮癌ですが、扁平上皮癌、腺癌もみられます。尿路(腎臓・尿管・膀胱など)から発生する癌の約 90 %以上を占めるといわれています。乳頭状表在癌が約 70%で、非乳頭状浸潤癌が約 30 %であるといわれています。腫瘤形成のない上皮内癌も時にみられます。

古くからベンチジンなど化学物質による発癌が知られており、特に、喫煙者は非喫煙者に比べ、有意に高い膀胱発癌リスクを有することが知られています。男性は女性の2〜3 倍の発癌リスクを有し、好発年齢は50歳以後です。初発症状としては、無症候性肉眼的血尿が最も多く、ほかには顕微鏡的血尿や膀胱刺激症状があります。

発見されるきっかけとしては、無症候性肉眼的血尿(ほかに症状がなく、血尿だけ)が多いですが、間欠的(出たり出なかったり)なことが多く、院時に血尿が消失していることもあります。そこで、肉眼的血尿の既往について問診することが大切です。中年以降の患者で慢性膀胱炎や慢性前立腺炎様の症状を繰り返す場合には、一度は上皮内癌を疑って尿細胞診を提出します。上皮内癌では尿細胞診陽性率が高く有用です。

検査としては、NMP-22やBTAテストなどの尿中腫瘍マーカー検査も有用です。尿細胞診では、class b以上では強く癌を疑います。また偽陰性も多いため、2〜3回は繰り返し行ったほうがよいとされます。

膀胱エコーは、尿を溜めた状態で行います。膀胱壁の肉柱形成や前立腺の膀胱内突出を腫瘍と誤認することがあるので注意が必要です。また、膀胱頂部の腫瘍は同定しにくいです。膀胱鏡検査では、通常、隆起性病変を認めます。乳頭状有茎性腫瘍は異型度が低く(grade1,2)、表在癌であることが多いですが、非乳頭状広基性腫瘍は異型度が高く(grade3)、浸潤性癌である可能性が高いです。上皮内癌では隆起性病変がなく、単に発赤あるいはビロード状の粘膜変化として認められます。浸潤性膀胱癌では、CT、MRI、骨シンチなどで病期診断(staging)を行います。

膀胱癌の治療


治療としては、以下の様なものがあります。
表在性膀胱癌の治療の第1選択は、TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)です。その後、再発予防を目的として膀胱内注入療法(イムノブラダー膀注用など)を行うこともあります。

TURBTの手術では、以下のような動画のようなことを行います。


浸潤性膀胱癌では、根治的膀胱全摘除術が原則となります。この場合、尿路変向術が同時に行われます。ですが、膀胱全摘除術のみで完治する症例は多くなく、T2〜T3症例で5年生存率は40〜70 %であると言われています。これは、すでに微小転移巣が高率に存在するためと考えられます。また、そのため手術前の化学療法や術後の化学療法が行われたりします。転移をきたした場合は、化学療法に頼る以外に適切な治療法はありません。 M-VAC多剤併用化学療法などが行われています。